りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

連雀亭ワンコイン寄席

6/16(土)、連雀亭ワンコイン寄席に行ってきた。

・談吉「看板の一」
・志の太郎「長短」
・三四楼「大工調べ」


談吉さん「看板の一」
久しぶりの談吉さん。追いかける噺家さんが増えすぎてなかなか行けないので連雀亭のワンコインへ。

みなさんご存じかわかりませんが、私師匠二人に死なれてしまいまして。最初が談志、次に入った左談次もこの間…。
いやもちろん自分が50歳ぐらいになった時に師匠に死なれるってことはありますよ。でも私のような短いキャリアで二人に死なれるっていうことはあんまりないです。
兄弟子たちには「誰の所に入るんだ?」「ここに入ってほしい」なんていろんなことを言われるんですが…。

この間は談春師匠の北海道の仕事に呼んでいただきまして。自分みたいな者を呼んで下さるのはほんとにありがたいこと。
そして「師匠が二人亡くなったのもお前のせいじゃないんだから気にするな」という言葉もいただきまして。
「で、誰のところに入りたいんだ?」と聞かれて「できれば若い師匠がいいです」と答えたりしてたんですが「じゃとりあえず〇〇のところに入れば?」とありがたい言葉をちょうだいしました。

…ぶわははは。お前のせいじゃないと言いながら、入ったら早逝することを期待してる?なわけないか。

それから「飲む打つ買う」の三道楽のまくら。「談志の弟子ですから。飲むといえば、やはりクスリです。打つ…これは…クスリです。買う…これもやはりクスリです」に大笑い。

そんなまくらから「看板の一」。
隠居の親分がとてもご隠居っぽい。
壺ざるを臥せる時のポーズがひらひらっと華々しくておかしい。
サイコロが飛び出してることに最初に気づいた男がご隠居に教えようとするのだが、他の男が「やめなよ。おれ、金がないんだよ」と言うのは初めて聞いた。
あとピンと出て全員負けた後、ご隠居が何事もなかったように「じゃ次行くぞ」と勝負しようとしたのも面白かった。え?そのまま次行っちゃうの?って。

真似しようとした男がサイコロを飛び出させた時、「おい、サイコロ出てるよ!ピンと出てるよ!」と何度もしつこく教えてくれる男がいるのに、聞こえないふりをしてあらぬ方向を見てるのがすごくおかしい。
隠居のセリフを真似して「お前たちの中で一人でも教えたやつがいるか」と言うと「教えたよ!何度も言ったのに目をそらしてたじゃねぇか!」のおかしさ。

楽しかった~。談吉さんの落語はやっぱり楽しい。


志の太郎さん「長短」
初めて見る噺家さん。
若手の「長短」はなぁ…と思って見ていたんだど、面白かった。
長さんの所作や喋り方をすごくゆっくりするわけじゃないんだけど、黙ってニコニコしてるところで長い沈黙が生まれて、短さんほうがじりじりして先走る、っていうの面白い。
楽しかった。