りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

桃月庵白酒独演会

2021/8/21(土)、北とぴあで行われた「桃月庵白酒独演会」に行ってきた。

・あられ 「堀ノ内」
・白酒 「鰻の幇間
~仲入り~
・こはく 「臆病源兵衛
・白酒 「百川」


あられさん「堀ノ内」
金坊がおっちょこちょいのおとうさんと湯屋に行くとき、何度も通り過ぎて何度も戻ってようやく入れた時に「おとっつぁん…生きづらそうだね」とつぶやいたの、妙におかしかった。


白酒師匠「 鰻の幇間
亡くなった園龍師匠の思い出話。
雲助師匠のお供で浅草のかいば屋という知る人ぞ知る飲み屋に行っていた時期があって園龍師匠もその店の常連だったのでその当時はよく会っていた。
「骨違い」という噺を師匠から教わったんですけど、本当に嫌~な噺なのでさすがにここではやらないです、と。(聞きたかった~!!!!)
園龍師匠は園生師匠の弟子ですけど自分の師匠について「幇間の噺が面白い。特に下品な幇間が合ってる」と言ってたので、それを思い出しながら…と幇間のまくらから「 鰻の幇間」。

丘釣りしようと訪ねた家が稲葉さんと若林さんで笑う。
若林さん宅の女中さんが袂の膨らみから「〇〇のようかん!」と言ってきて慌てて逃げだすんだけど、自分でしみじみ袂を見て「これで〇〇とわかるとは…」と感心するのがおかしい。

鰻屋でうなぎの前に出てきたのがザーサイなのにも笑ったけど、いろんなところに「元中華屋」の片鱗が見られるおかしさ。
さえない鰻屋の女中がいかにも気だるくやる気がないのもおかしかった。

 

白酒師匠「百川」
白酒師匠の百兵衛さんが面白くないはずもなく。
ほんとに見事ななまりっぷりで、これでは聞き間違えるのも無理はないと思わせる。
聞き間違えていちいち気取る八五郎もおかしいんだけど、「ああ、そう言ってたぜ」と気取って同意する友だちもおかしい。

こういう時だから、バカバカしい噺を聞いて、ぐわはははっ!と笑いたいぜという希望を100%かなえてもらえて満足だった。