りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第四回 una cafe(さん助師匠のオンライン落語会)

6/13(土)、「第四回 una cafe(さん助師匠のオンライン落語会)」に参加した。

 

・さん助師匠「茶の湯
・さん助師匠 トーク

「私今日バスに乗ってびっくりしたんですけども」とさん助師匠。

なんでもバスに「乗車中、他のお客様とのお喋りはおやめください」という張り紙がしてあったらしい。
「なるべくお控えください」ではなく「やめてください」と書いてあったことにドキッとしたというさん助師匠。

ほんとにこんな世界になるなんて…たくさんフィクションを読んできたけど想像もしていなかったな。

それから「昔から三道楽と言いまして…」と言って「買う」を一番最初に言うので「ええ?」と思っていると「女性と博打と…あれ?あとなんでしたっけ?」。

ひぃーーーー。飲む打つ買うでしょうーー?大丈夫か?

「あー…飲む…お酒か。なんか度忘れしちゃた…。よく噺家さんは美味しい店をたくさん知ってるんでしょう?なんて言われたりしますけどそんなことないです。隠れ家的な店なんて…全然知りませんし…。あ、でも、一軒ありました。浅草橋にあった喫茶店コーヒーゼリーがとても美味しいお店がありました。店も広くてゆっくりできるんですよね…。もうなくなっちゃいましたが」。

そんな冷やっとするまくらから「茶の湯」。
おおお、さん助師匠の「茶の湯」はとても久しぶり。

ご隠居さんが定吉を呼ぶところから。
定吉はさん助師匠らしくかわいい。かわいいんだけどなんか登場した時からなんかちょっと変。
というか、呼んでるご隠居がすでに変。
え?なに、これ?
妙にしゃべり方がゆーっくりでそれがなんかなんだろう…悪の組織っぽい?異常者?(笑)。
すでに二人で悪だくみを始めている感じ。

それから定吉がご隠居に何か道楽を始めたらいいと勧めるんだけど、お隣の家のお嬢さんがお琴の稽古をするところを覗き見…それも遠くからだと見えないので庭に入り込んで…そこでも見えないのでもっと近づいて…なんかここもちょっと異常者のかほりが…。

で、間違った道具を買ってきて間違った入れ方をして二人で吐きそうになりながら飲むんだけど、もう最初から二人が異常者っぽいので飲み物が異常なのもさもありなん…。

二人でお腹を壊して定吉が「お願いですから他のお客さんを呼びましょう。それでがぶがぶ飲ませてお腹を壊させましょう」。

長屋の人たちが茶の湯の誘いを受けて右往左往するところはカット。
近所の人たちが次々茶の湯の被害に遭い、ようかん泥棒に行く人たちの会話からご隠居が「りきゅう饅頭」の製造を始めるところ、それから蔵前の時のお客が訪ねてくるところ。

このお客がまずい茶とまんじゅうを口にして慌ててまんじゅうを袂に入れて捨て場所を探しに廊下に出ると、人格が変わって職人みたいになっちゃう(笑)。

なんか最初から最後までハイテンションで異常者続出の「茶の湯」だった。


いやぁどうしたんださん助師匠。
確かに前回の「青菜」で、「さん助師匠らしいもっと異常な落語が見たい」とは書いたけれど。そこまで異常である必要は…もごもご…。
まさかここを見てたりはしないよね…(どきどき)。

さん助師匠 トーク
実は最初、落語の部分は録画を流そうかと思った、とさん助師匠。
それでunaさんに録画してもらったらしいんだけど、間違えてボロボロだったらしい。
で、結局生でやることにしたらしいんだけど、いろいろカットしてやったにも関わらず長くなってしまった、と。
なんで長くなったんだろう?と首をかしげるさん助師匠とunaさんだったけど、私は言いたい。ご隠居のしゃべり方が悪の結社の親玉みたいな喋り方だったからですよ、と。妙にゆっくりした大仰なしゃべり方だったから二人の会話でえらい時間を食ってしまったんだと思う。

そこから、お客さんのノリが悪いと噺家の高座が短くなりがち、という話へ。
ウケないから早く終わらせようという心理が働くわけじゃないだろうけど、そういう傾向があるらしい。

そんな話から「めがね泥」という噺がありまして。
それを教わった時、教えてくださった師匠はまくらを含めて12分だったんです。
でも自分がやると20分。
師匠には「12分だからやる場所があんまりないよ」と言われたんだけど、自分の場合は20分になってしまい、それはそれでやる場所があんまりない(笑)。

で、また今回もさん助師匠があしたのジョーモードに入ったところで強制終了。わはははは。

7月もuna cafeやります、とのこと。