りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第6回 小はぜのたび

10/22(火)、落語協会で行われた「第6回 小はぜのたび」に行ってきた。


・小はぜ「浮世根問」
・小はぜ「木乃伊取り」
~仲入り~
・小はぜ「転宅」

 

小はぜさん「浮世根問」
ラグビーに夢中だという小はぜさん。
テレビでラグビー関連のニュースをやっているとつい見てしまい、見終わると他のチャンネルでもやっているのでは?とチャンネルを変え、また見入ってしまう。
「いろんなことを犠牲にして今のチームがある」ほんとにかっこいいです。すごいです。私を含めてみなさんも…いろんなことを犠牲にしてますか?
私の場合だとやっぱり稽古。いろんなことを犠牲にして稽古に励まねば。そういう気持ちになるもの、また新たなラグビーのニュースをやっているのでは?とテレビの前から離れられない。

でも私ずっとニュースを見ていて気になることがあって。
「笑わない男」と言われている稲垣選手。
今のテレビって何か一つ話題があるともうそればっかり。稲垣選手が笑わないっていうことも…仲間内なら全然いいと思うんです。でも何も知らない素人が「笑わないのはなぜですか」と質問したり、笑わせようとしてあれこれやったり…そういうのってすごい失礼だと思うし、なんか…いじめと変わらなくないですか?あの職員室のいじめと同じものを感じてしまいます。

…わかる。ほんとにそう思う。下品だよね。でも小はぜさんがそんなにも熱中できるものがあってよかった、と思ってしまう母心(笑)。

そんなまくらから「浮世根問」。
あーこれ、小はぜさんが二ツ目になりたてのころに見たなぁ。
あの時よりもぐっとこなれてとってもいい感じ。
なにより、はっつぁんとご隠居の仲の良さが伝わってきて二人の会話がとても心地いい。

こういう噺をこんなに心地よく聞かせてくれるって…小はぜさん、すごいな。
私が大好きなのは岩田の隠居からお金をむしり取ったエピソード。ほんとにばかばかしくて楽しい。
サゲも大好き。このサゲが好きでたまらないという小はぜさん、いいなぁ。


小はぜさん「木乃伊取り」
真面目で純粋な清蔵が小はぜさんと重なって、怒るところはとても迫力があるし、若旦那に「暇を出す」と言われた時はなんか涙が出そうになった。
それだけに後半でれでれになるところのおかしさが倍増で、すごく楽しくて。
とっても素敵な「木乃伊取り」だったな。

 

小はぜさん「転宅」
ネタ卸しとのこと。
お菊さんが凛としていてきれいで、どろぼうがでれでれするのもよくわかる。
ところで、お菊さんの名前を聞くところが抜けていて、おや?と思っていたら、次の日に泥棒がウキウキと家をたずねてくるところで…「あ!名前聞くの忘れた!」。
もうこれに大笑い!

タバコ屋に聞くところでも「前の家はあれですよね…なに…の家ですよね?」「え?」「なにの…家ですね?」「なに…とおっしゃるところを見るとご親戚の方ですか?」

…ぶわはははは!もうたまらん!!
小はぜさんは焦っただろうけど、面白さ倍増で、失敗をリカバーしてさらに面白くできちゃうってすっごいなぁ、と感心感心。
楽しかった!