柳家はん治一門会
9/27(金)、多目的サロンレタスで行われた「柳家はん治一門会」に行ってきた。
・小はだ「寿限無」
・はん治「転宅」
~仲入り~
・小はぜ「浮世床(将棋、本、戦争ごっこ)」
・はん治「天災」
小はださん「寿限無」
昨日師匠と電話で話してまして「明日の会場ってどこの駅で降りるんだっけ?」と聞かれました。こちらの会、今回で5回目になりますが、我々はまだまだ新鮮な気持ちでやらせていただいています、と小はださん。
…ぶわははは。この日は若干お客様が少なめだったのでこういうことをおっしゃったのだな、きっと。
面白いなぁ。小はぜさんと対照的なんだよなぁ。生真面目で細かいことをいろいろ気にする小はぜさんと泰然としていて天然な小はださん。同じ師匠のお弟子さんでもこんなにもタイプが違う。でも二人とも本当に正直で気持ちのいい人物でいい落語をするんだよなぁ。
「寿限無」も前座なりたてとはこんなにも違うというお手本のような大爆笑の「寿限無」で楽しかった。
はん治師匠「転宅」
はん治師匠の「転宅」は前にも聞いたことがあったんだけど、なんともいえず楽しい。
お菊さんに言いくるめられる泥棒のかわいらしさよ…。
それだけに後半の「ひでぇことしやがるじゃねぇか」が本当に実感こもってる。
楽しかった~。
小はぜさん「浮世床(将棋、本、戦争ごっこ)」
小はだはさっきまくらでも言ってたけど音楽が好きで、よく師匠のお宅に来るときも大きなヘッドフォンをしてきます。前座のくせにヘッドフォンかよとちょっとイラっとくるんですが、音楽が趣味っていうのはいいですね。私も時々音楽を聞いたりしますけどそれはあくまでも、「あの時こういうのはやってたな」とか懐かしく聞いてるような感じで…深く追及するっていうほどじゃないです。
ほんとにわたしは無趣味で…お酒も飲めないですし…。打ち上げなんかでもお酒を飲まないもんですから師匠には「飲んでいいんだよ」って言われるんですが、ほとんど飲めないし飲みたくないものですから。それが師匠にはわからないらしくて…あるときそう言ったら「おめぇはつまらねぇやつだなぁ」って言われました。
趣味っていうんじゃないけど私チラシ折るの好きです。今日もチラシを持ってきたんですけど、百枚なら百枚って決めてぴしーっと端を合わせて折ってそれをまとめる…とかすごく楽しいし仕事したっていう充実感があります。別に落語の稽古したわけでもないのに。
あと着物を天日干ししてアイロン掛けるのも好き…。
あ、みなさん…付いてきてます?
…ぶわはははは。客を引かせる小はぜさんのまくらも堂に入ってきた感があるな。
チラシ折るのが好きなら折り紙とか…趣味としていいかもしれない…?
そんなまくらから「浮世床」。
前にネタ卸しを見たことがあったけど、その時に比べるとぐーっとテンポが良くなって面白さが増してる。楽しいなぁ!本だけじゃなくて将棋と戦争ごっこが入るのも楽しい。
はん治師匠「天災」
おおお、はん治師の「天災」が聞けるとは(嬉)!
はん治師匠だとはっつぁんがそんなに獰猛な感じはしない(笑)けど、「こちとら江戸っ子で職人。威勢がいいんだい」って誇って言ってる感じで、かわいい。
なまる先生の話が最初のうちはよくわからなかったけど腹に落ちて「いいこと教えてもらった!」って喜んで帰るところも、人の好さが出ていていいな。
飛び込んできたはっつぁんを見たくまさんが「ああ…嫌な奴が来ちゃった」と心底げっそりしているのもおかしい。
見るたびにほんとにいい一門だなぁと思う。愛が溢れてる。