りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

上野広小路亭 8月上席

8/2(金)、上野広小路亭 8月上席に行ってきた。


・馬ん次「転失気」
・吉馬「だくだく」
・夢花「猫と金魚」
・ポロン マジック
・鹿の子「鼓ヶ滝」
・里光「一眼国」
コントD51 コント
・遊之介「かぼちゃ屋
~仲入り~
・紫「お富与三郎 出会い」
・今丸 紙切り
・柳好「お見立て」
・とん馬「熊の皮」&踊り
東京ボーイズ 歌謡漫談
・圓馬「ちりとてちん

 

夢花師匠「猫と金魚」
楽しい!
途中、旦那と番頭さんの会話が駄洒落合戦みたいになって、ものすごいくだらなさ(←ほめてます)。そのせいかくまさんが猫をやっつけに来るところまでやらず、途中で切った。独自のサゲ。

鹿の子師匠「鼓ヶ滝」
初めて見た噺家さん。まだ初めての師匠がいることに驚いたりして。
俳句や芭蕉の旅などのまくらから「鼓ヶ滝」。
落ち着いた口調と時々ぐわっと出すギャグとのバランスが好きだった。


里光師匠「一眼国」
上方版?の「一眼国」。といって出発する場所が大阪という以外は内容は同じ。
楽しいなぁ。里光師匠はまくらも落語も楽しくて大好き。

紫先生「お富与三郎 出会い」
初めて聴いた話と思ったけど、ブログを検索したら紅先生で聞いていた。
勢いのあるところとふわっとかわいらしいところ。
講談を初めて聴くお客さんが多い感じだったけど、集中をきらさず釘付けにしたところはさすがだなぁ。


柳好師匠「お見立て」
べらぼうに面白い「お見立て」だった。これってよく聞くけどそんなに爆笑できる噺じゃないと思うんだけど、なんだろ、めちゃくちゃ面白かった。
喜助が最初から「あのお大臣じゃ花魁が嫌がるのはしょうがない」と思っている、というのは初めて聞いたけど、その方が話が早くていいかも(笑)。
線香を松明のように振り回すしぐさには大笑い。
すごく楽しかった。


とん馬師匠「熊の皮」&踊り
九官鳥の小噺(「だーれだい?」が口癖のおばあさんに飼われている九官鳥の話)がすごく楽しくて大笑い。それがウケたのに気を良くして(笑)「めったにやらない九官鳥の小噺パート2」(男が九官鳥を飼い始めて、左足を掴んで「おはよう」、右足を掴んで「ありがとう」と教えたら、足を掴んだだけでどちらかを言い分けるようになって、それなら両方掴んだらどうなるかと思って両足を掴んでみたら…)を聞けたのも嬉しかった!
小噺ですごく笑えるってそうめったにあることじゃないから、すごくうれしくなっちゃうんだなぁ。

「熊の皮」もとっても楽しかった。甚兵衛さんがふわふわしていてご機嫌でかわいい。
そして落語のあとに、やっこさんとかっぽれの踊りもあって、ものすごい満足感。
とん馬師匠、いいなぁ…。すごく楽しい。トリの芝居も見に行きたくなった!


東京ボーイズ 歌謡漫談
なんか「いつもの」じゃなくて戸惑い気味?だったけどすごくおかしかった!

圓馬師匠「ちりとてちん
ノリノリの「ちりとてちん」。
お酒も肴もとってもおいしそう!!鯛はしこしこしてさっぱりしてるし、鰻はとろっととろけてる。
お世辞のいい客の「灘の生一本?え?これが?」といちいち驚くところが、わかっていても毎回おかしくて楽しくて大笑い。
圓馬師匠ってリズム感がいいから、ノリのいい音楽を聞いてるように気持ちいいんだなぁ。
ひねくれ者の方がおいしい料理にケチをつけながらも実際おいしいのを隠しきれてないのもおかしい。
ちりとてちんを口にしてからの悶絶ぶりも楽しくて、笑った笑った。

上野広小路亭はあたりはずれが激しい(失礼!)のと、狭くて逃げ場がなくて、行くのにちょっと勇気が必要な寄席なんだけど、この日は最初から最後まで全員楽しかった。満足!