りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

梶原いろは亭上中里寄席 週末昼席

3.21(土)、梶原いろは亭で行われた「上中里寄席 週末昼席 」に行ってきた。

 

・どっと鯉「真田小僧
辰之助「鼓ヶ滝」
・扇「松竹梅」
・文ぶん「東北の宿」
~仲入り~
・吉緑「だくだく」
・こなぎ「奴の小万」
・だるま食堂 コント
・圓馬「お見立て」

 

辰之助さん「鼓ヶ滝」
しばらく見ない間に面白くなってた。ちょっとくさくなってたけど。

 

文ぶん師匠「東北の宿」
初めて見る師匠!と思ったけど昔一度だけ末廣亭で見たことがあったらしい。
会で出会った失礼な主催者や学校寄席でもらった生徒の作文などのまくらから「東北の宿」。
長めのまくらからのこの噺という流れが絶妙でなんかめちゃくちゃ面白かった。
文生師匠のお弟子さんなのか。ほー。

 

こなぎさん「奴の小万」
大阪と神戸の行き来が禁止されたりしてますけど、大阪からいらした方いらっしゃいますか?
誰もいない…ならば私の怪しい関西弁に突っ込む方はいませんね。と「奴の小万」。
初めて聴く話。

 

大阪の小間物屋の娘、おはん。
ある日女中のお伝と二人で繁華街を歩いていると、ならず者がおはんのかんざしを抜き取って逃げていく。これをお伝が追いかけて行って男の腕をねじ上げてかんざしを取り返してくれる。
これを見たおはんがいたく感動してお伝に自分にも柔術の稽古をつけてくれ、と頼む。
最初は固辞していたお伝だがそこまで言うのならと内緒で稽古をつけてくれる。

5年たったある日、おせい(おかみさん)、おはん、お伝の3人で出かけると、ならず者が因縁を付けようとぶつかってくる。
おはんはさっと体をかわし、またもう一人が襲い掛かって来ようとするのを見事な腕前で投げ飛ばす。
これを見たおかみさんは帰ってからおはんとお伝を叱りつけ、また勝手に柔術を仕込んだお伝に暇を出す。
外出禁止になったおはんはすっかり生気を失ってしまう。

家に閉じ込め続けるのも可哀そうだと、おかみさんがおはんに供を二人付けて夜桜見物に行かせてやるのだが、そこで前に因縁をつけてきたならず者に会ってしまう。
おはんが何人も投げ飛ばすのだが多勢に無勢、いよいよ連れ去られそうになった時、巨体の女が現れ加勢してくれる。これが三好屋のお禄。またそこに三好屋の親分が現れ、ならず者たちに金を渡してやるとみなぺこぺこ頭を下げて去っていく。

おはんはこの親分のもとを後日訪ね、自分も仲間に入れてくれと頼むが、親分は堅気の娘にそんなことはさせられないとにべもない。お禄に「お嬢さんを家までお送りしろ。また道中、そんな了見を起こしちゃいけねぇと説得しろ」と言う。
お禄は「わかりました」というものの、おはんを送る道すがら「一度であきらめちゃいけない」とおはんのことを焚きつける。
ついにおはんの母親もこれを認め、母娘で親分を訪ねてお願いすると、親分も「親御さんが承知なら」と引き受ける。

 

…この間の講談協会の寄席でも後半部分をちらっとだけ見たこなぎさん。
すごく面白かった。

 

だるま食堂 コント
いろは亭のお客様にはおなじみのようで、すごい盛り上がり。
普段のコール&レスポンスはこのご時世なので封印して、手真似だけだったんだけど、それも大盛り上がりだった。
歌がいいよねぇ…。大好き。

 

圓馬師匠「お見立て」
聖火リレーの話をされたんだけど、あのトーチがいくらするかご存じですか?
と言われた値段がなんとも微妙~と思っていると師匠が絶妙なタイミングで「中途半端でしょう~」と言うのでツボにはまって大笑い。

そんなまくらから「お見立て」。
杢兵衛と喜瀬川花魁の間を行ったり来たりする喜助がいい味出してて笑ってしまう。
花魁から「患ったって言っておくれ」「それじゃ死んじゃったってお言い」と無理を言われて、最初は嫌がるんだけど喜瀬川に「こういえばいいよ」と言われると、「なるほどねぇ…」と思わず納得してしまう人の好さがおかしい。

この日のお客さんにぴったりマッチして、笑いがどんどん大きくなっていくの、気持ちいい~。
楽しかった!