りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

馬治丹精会

7/30(月)内幸町ホールで行われた「馬治丹精会」に行ってきた。

・彦星「牛ほめ」
・アサダ二世 マジック
・馬治「鰻の幇間
~仲入り~
・馬治「景清」


彦星さん「牛ほめ」
あら、かわいい。
立川流の前座さんのようなルックスだけど、正雀師匠のお弟子さんなのか。
ゆったりしてるんだけど時々おもわずぷぷっと吹き出してしまう面白さがある。
あと「牛ほめ」の中でいつも聞くのとは少し違う言い回しがあった。


アサダ二世先生 マジック
「いつもの」なんだけど、寄席とは違ったお客さんなのでちょっと新鮮。
本気で心配したり(笑)本気で感心したり。
それが面白かった。

馬治師匠「鰻の幇間
ゲストのアサダ二世先生のことを、自分が入門した16年前から全然変わらない、と。
マジックっていうのはタネがあるわけでそのつもりで見ているけど、それでもなお「うさん臭い」。あのうさん臭さはなんなんでしょう。

と言っていると、袖からアサダ先生が出てきて「なんだよ、うさんくさいうさんくさいって!」。
「まさか聞いているとは思わなかった」と言う馬治師匠に大笑い。

そんなまくらから「鰻の幇間」。
とほほな一八が馬治師匠にぴったり。
でも、最初にあんなにまずそうにしてた酒とおしんこと鰻を、一人になってから結構普通にもぐも食べてるのに少し違和感。
といって、いちいちまずそうにするのもうるさいし、難しいところなのか。
お店の女の子のけだるそうなやる気のなさそうな感じが、いかにもダメな店っぽくておかしかった。


馬治師匠「景清」
馬治師匠の「景清」は何回か見ている。
ちょっとひねくれてる定次郎がとてもチャーミング。
いちいち逆らったり暴言を叩いても、それは傷ついた心を防御するためなんだな、というのが伝わってくる。
またこの旦那がちょっと距離感がありながらも親身になってくれてるのがいいなぁ。
100日目に目が開かなくて毒づいている定次郎を止めて小言をいうものの、定次郎がお母さんのことを話すと「ああ、悪かった。言い過ぎた」と謝るところも好きだな。
それだけになんで雷に打たれた定次郎を放って帰ってしまったんだろうと疑問だったんだけど、天の怒りに触れたと思って恐れをなしたんだな、きっと。
目が開いたのに気づかずにお月様を見る定次郎に涙…。
よかった~。

ところで「景清」の高座中、すごーーくいいところで携帯が鳴って、しかもなかなか鳴りやまず。
鳴らす人ってそもそも注意してるアナウンスも聞いてないよね…。どうにかならないのかなぁ…。
ってあんまりうるさいこと言うと、お年寄りが気軽に落語見に来られなくなっちゃうのか。うーん…。