りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第5回浅六寄席

2/21(土)、浅草Thought-FACTORYで行われた「第5回浅六寄席」に行ってきた。
この会に行くのは二回目。
もう場所も分かってるから余裕〜。

・古今亭菊生「替り目」
・三遊亭美るく「近日息子」
〜仲入〜
・春風亭一左「蛙茶番」

菊生師匠「替り目」
今回もトリは一左さんがとることになったから自分が開口一番という菊生師匠。
一左がやる気があってここは自分に任せてくれ!浅六寄席は自分が仕切ります!と言ってます、と。
真打になってから必ず前に人が出るのがあたりまえになってたから開口一番は難しい。なにをやるかなかなか決まらないと言いながら「替り目」。
私は円菊師匠の高座は拝見したことがなくてテレビで何回か見たことがあるぐらいなんだけど、菊生師匠を見ていると時々円菊師匠の顔が浮かんでくる。うわーやっぱり親子なんだなぁ…。

酔っ払った男がおかみさんにああだこうだと屁理屈を並べるのがいかにもめんどくさい酔っ払いで、それがおかみさんが「おでんでも買ってこようか」と言うとすごく嬉しそうで、おかみさんが出て行ったと思って本心をぽろりと言うのがなんかすごくいい。
じんわりとあたたかい「替り目」だった。

美るくさん「近日息子」
美るくさんの「近日息子」は、長屋の連中がワイワイ言い合うところがとても激しくて、急に大声を出したので、お客さんがみんなびくっ!!としたのがおかしかった。
この会に来ているお客さんは反応が素直でなんかかわいいんだな。

一左さん「蛙茶番」
今日会場に着いたら菊生師匠から「トリはお前な」と言われたという一左さん。
この世界では先輩の言うことは絶対なので、イエスとイエスしかありません。
そうだったんだろうな、と思ってたよ。うふふ。

前にレッドペッパーで聞いた、刑務所で落語をやったというまくら。あの時より洗練されてる! 一左さんのまくらってなんか楽しいんだよなぁ。そういえば初めて見た町屋の会でもまくらににじみ出るとほほ感がなんとも魅力的だったんだよなぁ。

一左さんの「蛙茶番」は初めて。
さだきちがなんか調子がよくて幼くてかわいい。
バカと呼ばれているはんちゃんも威勢が良くて単純で憎めない。
なんだろうなぁ。じんわりと人柄がにじみ出るからだろうか。一左さんの高座はなんか微笑ましさがあってあたたかい。

一左さんを好きになって結構勉強会を見に行ったりもしているけど、勉強会で見るのとこういう寄席で見るのとで印象が全然違う。
やっぱり、自分のお客さんじゃない人の前でやることで芸って磨かれていくんだなぁ、としみじみ思う。
ファンになるとその人のお客さんになっちゃうから、それがちょっと寂しい。