りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭11月中席夜の部

11/14(火)、末廣亭11月中席夜の部に行って来た。

・まさみ・とんぼ 漫才
・たま平「湯屋番」
・さん助「鼻ほしい」
・ぺー 漫談
・小はん 旅の小噺
・さん福 悋気の小噺
・アサダ二世 マジック
・今松「替り目(通し)」
・南喬「壺算」
~仲入り~
・喬之助「初天神
笑組 漫才
・圓太郎「強情灸」
・左橋「目黒のさんま」
・勝丸 太神楽
・左龍「甲府ぃ」

たま平さん「湯屋番」
時間が押しているのになんでまくらを省かないんだろう…。
ニツ目に昇進してのまくらは仕方ないにしても、二つ目のまくらは別に面白くもないしいらないよなぁ…。
しかも「湯屋番」。早く番台上がれー早くご新造さん家に上がれーとっとと蚊帳に入れーとじりじりしてしまって何回か時計を見てしまった。すまん。
本人もちっとも笑いが起きないので焦ったのか、セリフを間違えたり口癖が出ちゃったり…。
この日お客さんが非常に笑い控え目で、演者がムキになったのか?前の漫才もだらだらと長く、悪循環な感じ。

さん助師匠「鼻ほしい」
まくらなしでいきなり噺に入ったと思ったら、おお!この笑わないしーんとしたお客さんに「鼻ほしい」!勇気あるー(笑)。
案の定大多数のお客さんはぽかーんだったけど、私は笑った…。さん助師匠がふがふが言ってるのがおかしくておかしくて。
家に帰って来ておかみさんに訴える姿に悲哀がにじんでいたのもなんかとってもおかしかった。

小はん師匠 旅の小噺
ほらー。時間が押してるから小はん師匠が小噺だけだよー。きぃー。
旅のまくらだったから「二人旅」か!とわくわくしたんだけど、残念だったー。


アサダ二世先生 マジック
声がかすれていて「風邪?」と思ったら花粉症らしい。
「だから今日は手品だめだ」と言いながら、最近よくやっている江戸時代の手品。
楽しい。


今松師匠「替り目(通し)」
前の師匠方が短めに切り上げて行ったので、ここからは普通の時間配分に。
「替り目」は寄席でほんとによくかかるので正直ちょっと残念な気持ちだったんだけど、よかった、今松師匠の「替り目」は。
もうなんだろう。今松師匠の酔っ払いがすごく自然で何気なくてでもすごくおかしくて、いつものセリフも楽しくてずっと聞いていたい感じ。
しかもめったに聞かない通しだったので、うぉおおー!と心の中でガッツポーズ。
サゲを聞いて、そうか!だから「替わり目」なんだ!とすかっと気持ちいい。よかった!


南喬師匠「壺算」
「壺算」もたいして好きな噺じゃないんだけど、なんでこんなに楽しいんだ。
なんだろう。会話のテンポというか間合いというか、それがもう楽しくて、聞いていてウキウキしてくる。
身体の使い方も好きだなぁ。ちょっと体を斜めに引いたりとか、ぱっと前に出たりとか、そういう加減がすごくよくて気持ちいい。
好きだなぁ、この師匠の落語。


左龍師匠「甲府ぃ」
こういうしーんとしたお客さんにはむしろあってたかもしれない「甲府ぃ」。
正直長い間「これのどこがおもしろいの?」と思っていたんだけど、最近この噺の良さがようやく少しわかってきた、かな。
最初と最後の売り声がとても効果的に響いてよかった。