★★★
とある団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。父とは死別し、母は数年前に出て行ったきり。家計を支える姉に心苦しさを覚えながらも、ぜんそく持ちで、かつ高校でいじめに遭い定時制高校に通っていることもあり、自分の無力さにうちひしがれて、未来に希望が持てず「死」に惹かれはじめる。そんな彼女の前に団地警備員を名のる奇妙な老人・ぜんじろうが現れ、みかげの日常が変わっていく
父が病気で亡くなり母は男といなくなり団地に姉と二人暮らしのみかげ。しっかり者の姉に守られながら、姉のことを気遣い自分も姉を助けたいと思うも、喘息もちで不器用な彼女にはそれもままならない。
通い始めた定時制で初めてできた二人の友だち、ぜんじいというおじいさんに強制的に入れられた「団地警備員」、思いがけず知ってしまった姉の職業。
過酷すぎる家庭環境の中で、辛い日々を送ってきたみかげだが、初めてできた友だちとぜんじいとの団地警備員の仕事(?)のおかげで、徐々にその世界を広げていく。
ぜんじいのように助けてくれる大人がいて良かったけど、現実にはこんな人には巡り合えないんだろうなと思うと、現代のおとぎ話のようにも感じてしまった。
