石の猿
- 作者: ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/05/31
- メディア: 単行本
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蛇頭の手引きで米国密入国を図った中国人が船ごと爆殺された。手掛りは石の猿。国際指名手配中の殺し屋・ゴーストを追うライムとサックス! 「リンカーン・ライム」シリーズ第4弾。
ずいぶん前にこれがシリーズ物だということを知らずに読んで途中で挫折したことがあるんだけど、今回はもうばっちり!順番に読んできてこれが4作目。
あ、でももう「魔術師」「ウォチメイカー」は読んじゃってるから、残っているのは「12番目のカード」と「ソウルコレクター」か。じゃ次はライムシリーズ以外にも手をつけてみようかな。
なんてことを思いつつ、「石の猿」。この表紙、すごく印象的だよなぁ。読んだことを忘れて同じ本を何回も借りてきてしまう私でもこの表紙には見覚えがあったもの。
米国密入国を図った中国人たちが蛇頭「ゴースト」によって殺される。船を爆破し、逃げる中国人たちを執拗に追って行ってなんのためらいもなく殺していくゴースト。それを追いかけるライムたち。
相変わらずライムの推理は冴えてるし、サックスは海にも飛び込むし、はらはらどきどきの連続で、サービス満点。でも今回は中国からゴーストを追ってやってきた刑事ソニー・リーがすごく魅力的だったなぁ…。普段めったに他人に心を許さないライムとの友情が…ううう、泣ける…。
以下、ネタバレ。
ゴーストは、かなりはやい段階でわかったんだよなー。私にもわかるくらいだから、今回はかなりわかりやすかった?だから評判があんまりよくないのかな?
サックスの行動に「おいおい…!」とツッコミつつ、でも登場人物たちにそういう弱いところがあるところも、このシリーズの魅力の一つだよなぁ、と思う。
でも予定調和でもなんでも面白ければいいのだ!