りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ソウル・コレクター

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★★★★

科学捜査の天才リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。自分はやっていない、とアーサーは主張するも、証拠は十分、有罪は確定的に見えた。しかしライムは不審に思う―証拠がそろいすぎている。アーサーは罠にかかったのではないか?そうにらんだライムは、刑事アメリア・サックスらとともに独自の捜査を開始、同様の事件がいくつも発生していることを知る。そう、姿の見えぬ何者かが、証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだ。犠牲者を監視し、あやつり、その人生のすべてを奪い、収集する、史上もっとも卑劣な犯罪者。神のごとき強大な力を持つ相手に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる…。

リンカーンライムのシリーズ最新。
当分来ないだろうと思って図書館で予約していたら案外早く来て、ちょっとあわてる。>相変わらずの2段組+ ページというボリュームに。

いつも以上に非常に読みやすく、どうなるどうなる?とドキドキしながらさくさく読んだ。
いやしかし怖い…情報社会。自分もそのような業界で働いている身だけど、心底怖いと思ったし、嫌悪感を抱いた。ネットであんまり買い物しない方がいいね…。

今回の犯人は、証拠を徹底的に捏造し己の罪を他人になすりつける。ただ自分の愉しみのためだけに、他人の人生を破壊する。
繊細かつ大胆そして非情。そして気持ち悪い。気持ち悪いと言えば、この会社の理念も風土も何もかもが気持ち悪い。いやだいやだーーぎゃーー。

ライムといとこのエピソードは良かったなぁ…。こういうのがうまいなぁ。
やっぱり間違いないね、ディーヴァーは。と言いつつも。
以下ネタバレ。






なんか前作同様、今回もなんかだいたいわかっちゃったんだよ。
私にわかっちゃうってことは大抵の人がわかっちゃうってことなのでは。それはまずいのでは。

そしてローガンのくだりは必要だったんでしょうか…?いらなくね?
ファンの期待におこたえして、チラ見せ?でもそんなファンいる?