りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

葵落語会

2/16(金)、葵寿司で行われた「葵落語会」に行ってきた。


・幸太「道灌」
・雲水「持参金」
~仲入り~
・談幸「ねずみ穴」


幸太さん「道灌」
声の出し方や調子が談幸師匠にそっくりで思わず微笑んでしまった。
ゆったりと伸びやかなとても素直な落語。先が楽しみだなー。
打ち上げの時に伺ったら、幸七さんとは入門が一日ちがいなんだとか。しかも自分が師匠の出番を間違えてお会いできなかったのでお会いできたのが次の日になった、と。もし間違えてなかったらほんとに同じ日に入門、だったんだ。すごい。


雲水師匠「持参金」
冬季オリンピックのまくら。
スキーのジャンプ、ヨーロッパでは日本なんかに負けたくないから、日本人が勝つとそのたびに日本人に不利なルール改正をしている。これは悔しい。
で、ジャンプっていうのは結局のところ長く落ちてこないことがポイントなのだから、そこに着眼すると「モモンガスーツ」がいいだろう、と。でもこれももちろんそういうウエアを着たりするとルール違反といちゃもんをつけてくるだろう。
そこで考えたのが、ものすごーく太った人がものすごーく頑張ってダイエットすると皮膚が伸びてびろーんとなる。それを利用して、すごく太った人をスカウトしてくるか、あるいは選手をものすごく太らせたのち、ダイエットさせると脇の下の皮膚がびろーんとなる。皮膚なのだから違反もなにもない。それを使って飛べば間違いなく金メダル。

…ってばかばかしい~。なんだこの「おれすっげーこと考えた」って大真面目にバカバカしいことを発表する中学生男子感は。わははははは。

そんなまくらから「持参金」。
関西弁だとおなべさんのぶさいくぶりの表現もなんかユーモラスに感じられる。
そして持参金目当てで結婚したけど、次の日番頭さんが来ると「二言三言しゃべったけど、気立てがいいし気に入ったわ。嫁さんもお腹の中の子も一生だいじにするわ」とフォローの言葉。これがあるとないとではこの噺の後味が違ってくるからなー。

楽しかった。


談幸師匠「ねずみ穴」
冬季オリンピック興味ないと言いながらもついつい羽生くんが見たくてテレビの前でがんばっちゃった。
そんなまくらから「ねずみ穴」。
一番辛い部分をわりと駆け足であっさりとされたのでいやな気持ちにならずにすんだ。
お兄さんがほんとにいい人間なのか悪い人間なのか…この噺を聞くといつも考えてしまうんだけど、どちらにも転びそうな危うさが魅力でもあり怖さでもあるなぁ。

落語の後はおいしいお刺身や寄せ鍋や太巻きが出る打ち上げ。楽しかった~。