りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

POINT WEATHER 冬の落語会 三遊亭天どん落語会

1/18(日)、綱島POINT WEATHERで行われた「POINT WEATHER 冬の落語会 三遊亭天どん落語会」に行ってきた。

・天どん「ツイッター泥」
・天どん「御神酒徳利」
〜仲入〜
・天どん「棒鱈」

ツイッター泥」
この会に来るのは3回目なのだが、毎回暑いだの店のオブジェが邪魔だの外の音がうるさいだのと文句を言っている天どん師匠。
天どん師匠のぼやきは芸風みたいなもんだと思っているけど、普段見るより小さい会場なので、「え?機嫌悪い?」ってなんとなくドキドキしてしまう。
でもやる気がなさそう〜に見せて結構やる気があるのが天どん師匠。
まくらではぼやいているんだけど、噺に入るとお客さんをいじったりしながら自分のペースに引き込んでしまう。

見栄を張るためだけにtwitterに旅行に行ったかのようなつぶやきをしている男。実際は家で独り寂しく過ごしているのだが、このつぶやきを見て空き巣に入ってきた泥棒と鉢合わせ。
この泥棒が男を勝手に同業者と思い込み、男も調子をあわせてどうにか難を逃れようとする。
たびたびピンチが訪れるのだが(「なんで初めて入った家なのに印鑑の置いてある場所を一発で当てたんだよ!お前さっきから怪しいと思っていたけど、さてはお前…さては…」)、そのたびにぐにゃっと力の抜ける展開になるのが、なんとも楽しい。

「御神酒徳利」
「おめでたい噺と言われてますよ。どこが面白いのかわからないですけど、正月らしくってことでやりますよ」と「御神酒徳利」フルバージョン。
私は天どん師匠は新作の方が好きで、とくに人情噺はあんまり好きじゃないんだけど、この「御神酒徳利」がめちゃくちゃ面白かったのだ。
お客さんの中に子どもさんが一名いたのと、普段それほど落語を聞いてないお客さんもいたからだと思うのだが、ちょっと噺がわかりにくいところは「要するに〇〇ってこと?」と解説をいれつつ、時々天どん師匠らしい現実に戻るようなつぶやきもあって、なんかこれは天どん師匠でないと出せない味があるなぁ。
すごくよかった。

「棒鱈」 酒癖の悪い男が喧嘩早いというよりはめんどくさいタイプなのがおかしい。
芸者を呼びたいっていうのをすぐに言わずああだこうだと回りくどく言ってくるのがいかにもらしくて大笑い。
田舎侍の歌がそれまでのぼそぼそ喋りを払拭するくらい大声だったのもびっくりして笑ったー。