りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

こしらの集い

9/17(土)、お江戸日本橋亭で行われた「こしらの集い」に行ってきた。
この会に行くのは久しぶり。前は平日だったので結構行きやすかったんだけど、土日になってなかなか行くのが難しくなってしまって。
でも大好きなんだ、この会。こしら師匠がまくらでぶっちゃけまくってくれるのが楽しくて楽しくて。


・仮面女子「山号寺号」
・こしら「御神酒徳利」
~仲入り(質問、撮影コーナー)~
・こしら「お江戸ヒーローズ」

 

こしら師匠「御神酒徳利」
いつものように作った手拭いの紹介から。
いやぁ相変わらずいろんな手拭いを作っていておかしすぎる!どんな手拭いかは書けないけど、もうほんとにね…好きだよ(笑)。その節操のなさとばかばかしさが。

そして最近は結構地方に行って落語会をやってるという話。これがまたおかしい~!
広島に行って二日連続で落語会。一日目はお客さんも大勢入って盛り上がったんだけど問題が二日目。集客が心配だからということで「カープ落語」というテーマでカープ女子を集めることに。

いやいやいや、カープ落語言われても自分はヤクルトファンだし最近は野球も全然見てないから新しい選手も知らないし。
それでも何かやらなければいけないと思い、自分が知ってる選手(古い選手ばかり)を盛り込んだ新作を用意。

いっしょに出るアコさんはまったくの野球音痴で「野球といったら?」と聞くと「昔じぶんちの近くに屋敷選手の家があった」って、野球に全然関係ないエピソード。
そんなアコさん。少しは野球もネタにしなければとベイスターズ戦を見に行ったんだけどたまたま相手が広島カープで、たまたまその時の先発が玄人受けする選手。この時のラインアップをメモして帰ってきてそれを順番に歌ったんだけど、最後にそのピッチャーの名前が出ると、来ていたお客さん(全員カープファン)が「わかってるぅ!!」と大盛り上がり。
あいつーーーまったくの野球音痴のくせにーーー全部いいとこ持って行きやがった!

そんな話や書けないような話がたくさんでもう笑った笑った。
ほんとにこしら師匠のまくらは最高に面白いっ!

この会は夜の部でネタ卸しをして、昼の部で前回ネタ卸しした噺をやるという流れ。
前回この噺をしたときは8月だったので、旅行に行けなかった人のために少しでも旅気分を味わってもらおうとやったんですけど、ちょっと季節外れになっちゃいましたね、と言いながら「御神酒徳利」。

「お店で大変なことがあった」と番頭の善六が家に帰ってきて女房に話そうとすると、「待って。あたし今日は調子がいいから水晶玉で当てる」という女房。
あれこれ言うもののまったく当たらないと、次は亀の甲羅で占うと言いだす。「どうやって?」と聞くと、亀を火であぶって…というので「生き物にそんなかわいそうなことをしちゃだめだ」と諭す。
旦那が大事にしている御神酒徳利が無くなったと大騒ぎで一日中探していたのに見つからなかったのだが、帰り道に実は自分がこれを水瓶に隠しておいたことをすっかり忘れていたという番頭に「だったら占いで当てればいい」と女房。

基本的にはフツウの「御神酒徳利」と一緒なんだけど、占いで「水瓶」を当てさせようと番頭が言うのに、主人が「食べ物に関係があってためておく…肥溜だ!」と間違えたり、細かいところがいちいちばかばかしくておかしい。

最後はサゲが最初に出てきた「亀」とつながって、おおお!と。


小しら師匠「お江戸ヒーローズ」
新作だけど笑いどころがほとんどありません、と「お江戸ヒーローズ」。
小しら師匠ってこういう新作も作るんだ!そうか、ゲーム好きだから、ヒーロー物というよりはロールプレイングに近い感覚なのか。

わらいどころはないと言いながら、鬼が島に鬼退治に行くのが、魚勝だったり仲買の弥一だったり飯炊きの権助だったり…。落語ファンを喜ばせる「技」が楽しい。

いやぁ面白かった。土日はなかなかキビシイけど、また行きたい、この集い。