りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ショート88 志ん八鯉八二人会

3/10(月)、高円寺HACOで行われた「ショート88 志ん八鯉八二人会」に行ってきた。
らくごカフェで見て一気に興味が沸いた鯉八さん。志ん八さんとの二人会、しかもHACO(大好き)ということでワクワク。

・鯉八「鳥椿民俗学
・志ん八「風俗風レストラン」
・志ん八「センチメンタルダスト」
・鯉八「天才」

鯉八さん「鳥椿民俗学
最近の落語会は2時間3時間は当たり前と長いですけど、自分は長いのは嫌いです。だいたい今日は月曜日ですよ。みなさんだって落語なんかに生活をおかされるのはいやでしょう?さっと聞いてさっと帰って、ああまだ月曜日がこんなに長い!と思っていただきたい。 だから70分で終わります。短いです、この会は。
とはいってもみなさんお金を払ってらっしゃるわけで1500円で70分はコスパが…!と言われる人もいるかもしれない。そういう方にはすみません。今日は仕方ないと思っていただくしかないです。

もうなんかわからないけどずっとそういう調子で喋ってて!と言いたいぐらい面白い。
何を言いだすか分からない感じがありつつもちゃんと計算されているようなそれでいてやっぱり素のような…。
とっとと終えると主張するわりにまくらがたっぷりですでに長い(笑)。

「鳥椿民俗学」は鯉八さんの鉄板ネタらしいのだが、面白い〜。
この島の人口がこんなに少なくなった理由を教えてあげましょうと、民俗学者が語り出した島の秘密。
なんでも謎の浮島に行った島民はみなこの島に腹ばいになると「ほえ〜」とうっとりして動けなくなってしまう。
なんだそりゃ?という非現実的なシチュエーションなのだが、なんかものすごい臨場感があって私も帰って来れなくなりそう…。
物語力がすごい。でもちゃんと落語として成立している。うおお。

志ん八さん「風俗風レストラン」
仕事でとある地方を回りながら落語会。移動も自分が車を運転するという強行軍なのだが、お金ほしさについ引き受けてしまった、と。
一日運転していると腰がバキバキ。すると一緒に行ったお囃子さんが部屋にマッサージを呼ぶといいですよ、と言う。
で、呼んでみたら来たのが妙齢の女性。
妙齢っていくつぐらい?と思っていると、60歳ぐらい、と。
志ん八さんにとったら妙齢って「60」なんだ!!と驚いていると、その後の話(下ネタ)にさらに驚き。
ええ?そういう人なんだーー?(見た目がいかにも草食系なので)と思っていると、噺も「風俗風レストラン」。ぐわっ(←若干引く)。

HACOという場所だからこそ、この噺だったのかな。
ちょっと引いたけど面白かった。

志ん八さん「センチメンタルダスト」
前半が思いのほか長くなってしまったので、短い噺をさらっと。

鯉八さん「天才」
鯉八さんも短い噺をさらっと。なんだけど、やっぱり濃い(笑)。
なんか言葉が文学的なところが好きだ。
また鯉八さんの会、探して行ってみよう。