りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ナオユキライブ〜上方の笑い箱〜 ゲスト:遠峰あこ

3/11(火)、道楽亭で行われた「ナオユキライブ〜上方の笑い箱〜 ゲスト:遠峰あこ」に行ってきた。

道楽亭プレゼンツの天どん師匠お披露目公演(天どんと愉快な仲間たち)で初めてナオユキさんを見てすっかりトリコになり、また見たいなぁと思っていた。
でもナオユキさんは上方の芸人さんで東京かわら版にも載ってないし…どうやったら見られるんだ?と思っていたら、道楽亭のカレンダーに「ナオユキライブ」の文字が!
おおお。ラッキー。ありがとう、道楽亭。

行ってみたら落語の時より人数が少なくて、みなさんお知り合い?内輪?またあたしだけ新参者?またアウェイ?ひぇ〜。
あわあわしていると、ナオユキさんがチラシを持ってきて一人一人に手渡し。
見れば、HACOの天どん・ナオユキ二人会。
おお、この会もHACOのサイトで見つけて予約してるんだ!
嬉しくなって思わず「これ、もう予約しました。」と言うと、ナオユキさんが「まじっすか?うわ、うれしい。やったー」。
こちらこそうれしいよ、やったー。
1ドリンク付きだったので生ビールをもらってさらにご機嫌に。ぐふぐふ。

あこさんは見に行っているブログで絶賛されていたので期待していたのだが、良かった!
かわいくてぶっちゃけててオープンで自由自在のアコーディオンに魅力的な歌声ときたら、オヤジはイチコロだろうよ。
あたし(心はオヤジ)ももちろんイチコロ。

「らくだ」に出てくる「かんかんのう」を初めてちゃんと聞かせてもらって感激。
「これすっごくいやらしい歌詞なんです」に、かんかんのうを見せられた大家さんが卒倒しそうになった場面を思い出して納得。
なにせ知識がないので何が何という曲なのかよくわからなかったんだけど、一番うぉぉぉ!となったのが「東京節」。
知ってる!この曲!どこで聞いたんだろう?分からないけどなんかとっても懐かしい。懐かしいっていうと年がバレるやつだ、きっとこれ。

ナオユキさんは前半は飲みながら、後半はタバコを吸いながらの語り。
あれは語り?と呼ぶべきなのか、漫談?なのか、限りなく詩に近いようにも思うんだけど、つぶやき?とも言えるのか。
私をトリコにした怪しい居酒屋にいる客や立ち飲み屋で話しかけてくる酔っ払いの語り。
でも一番ツボだったのは、頑張らないことを頑張る男。
お前はまだ本気を出してない、と言われて、頑張らないのをもっと頑張る!と心の中で力強く誓うのがいい。励まされる。トモダチ!と握手を求めたくなる。

この日のナオユキさんは、語った後に、これはどういうシチュエーションでできたか…という解説をしだして、それはぜひ聞いてみたいところではあるのでうれしいのだけれど、そういうのあり?という驚きも。
途中で「おれなんで解説してるんやろ」と言ってたから、いつもしてるわけじゃなく、なんとなくこの日の空気でそうなっちゃったっぽい。面白い。

恋人に振られたけど未練たらたらなめんどくさい男も面白いと思っていたら「これは自分です」。そうかな、と思った。わははは。

矛盾だらけのたわごとにいちいちツッコミを入れ、でもケンカするわけじゃなくバカにしてるわけでもなくただそれを笑う、っていうの、好きだなぁ。
愚痴じゃないんだよな。
やっぱり詩かな。見たまま、それを感じたまま、言葉にする。
で、面白がる。バカにするんじゃなく、面白がって笑う。でも笑ってる自分のことも笑ってる。

打ち上げもあって、ナオユキさんと飲んでみたい!という気持ちもあったけど、やっぱり私は離れたところから見てる方が合ってるかな、とも思って帰った。
落語よりももっとダイレクトにくるもんだから、立ち直るのに1週間かかっちゃった。