特捜部Q ―檻の中の女―
特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)
- 作者: ユッシ・エーズラ・オールスン,吉田奈保子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 単行本
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「特捜部Q」未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。カール・マーク警部補は「Q」の統率を命じられた。しかし、あてがわれた部屋は暗い地下室。部下はデンマーク語すら怪しいシリア系の変人アサドひとりのみ。上層部への不審を募らせるカールだが、仕事ですぐに結果を出さねばならない。自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手すると、アサドの奇行にも助けられ、驚きの新事実が次々と明らかに。北欧の巨匠が本邦初登場! デンマーク発の警察小説シリーズ、第一弾。
カール警部補はめちゃくちゃ優秀な刑事なのだが、ある事件で大切な部下を失ってしまったことから自暴自棄になり捜査課での評判はがた落ち。
そんなカールはある日、迷宮入りになった事件の解明にあたる「特捜部Q」のボスに任命される。
あてがわれた部屋は暗い地下室。部下はシリア系の変人アサド。
ますますやる気を失くすカールなのだが、変人アサドに振り回されるうちに、女性議員失踪事件の再調査に着手することに…。
監禁されている女性ミレーデとカールの物語が交互に語られる。
やる気がなさそうなカールなのだが、捜査を始めるうちにどんどんその刑事魂が燃え上がっていくところが、かっこいいのなんのって。
有能で変人で謎めいているアサドも魅力たっぷり。
文句なしに面白かった!
久しぶりにスカっと気持ちのいいミステリーを読んだなぁ。
フロスト警部、リンカーン・ライム、ヴァランダー刑事…。今まで特に意識したことはなかったんだけど、警察小説って結構好きなのかも。
組織のドロドロもあるけど、チームで解決していくっていうのがすごくいい。
カールもアサドも魅力的だし、いかにもな課長もいい味出してるし、下半身不随になってしまった部下ハーディも気になるし、スピード感もあって人情もあって言うことない。
このシリーズはこれからも読むよ!