りつこの読書と落語メモ

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犯罪心理捜査官セバスチャン

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)

★★★★★

心臓をえぐり取られた少年の死体。センセーショナルな事件に、国家刑事警察の殺人捜査特別班へ救援要請が出された。四人の腕利き刑事+かつてのトッププロファイラー、セバスチャン。だがこの男、自信過剰で協調性ゼロ、アドレナリンとセックス中毒、捜査中でも関係者を口説いてしまう、はた迷惑な奴だった。スウェーデンを代表する脚本家がタッグを組んだ、注目の北欧ミステリ。

北欧ミステリーももう出尽くしたやろ、というこちらの生意気な予想を覆す面白さ。
主軸のミステリー部分で物語を引っ張りつつ、事件を追う側のキャラクターや人間関係で回りを彩るという、わりとオーソドックスなミステリーなのだが、なんだろう、この面白さは。どこがどう面白いとうまく言えないのだけれど、とんでもなく面白い。

とにかく主人公の犯罪心理捜査官セバスチャンがとんでもないクソ野郎(笑)。
そうなってしまったのもわからなくはないのだが、それにしてももうどうしようもなく自堕落だしすぐ女を口説いて寝るし事件の関係者とも平気で寝るしモラルもなにもないし仕事やる気もないし利用するためだけのために捜査に加わるし自分の優秀なことを鼻にかけてるし人をイラつかせるようなことしか言わないし。
それでもなんか魅力があって目が離せない。

脚本家だから緩急のつけ方が巧みなのか?だれることなく夢中で読みきった。それほどいいミステリー読みではない私でも十分楽しめた。
次回作も楽しみだー。
そしてクソだわーと思っていたセバスチャンをちょっと好きになってるマジック。ここらへんもうまいなー。