りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

黒門亭 2510回

4/4(土)、落語協会で行われた「黒門亭 2510回」に行ってきた。

・扇兵衛「牛ほめ」
・ひろ木「親子酒」
・窓輝「武助馬」
〜仲入〜
・駒三「無精床」
・今松「百年目」

扇兵衛さん「牛ほめ」
ホンモノかと思うほどの与太郎ぶり。途中で間違えるも与太郎パワーで笑いに変えた。

ひろ木さん「親子酒」
師匠が買い換えたばかりのベンツに乗って成田へ。
運転手は師匠のお嬢さん、自分は助手席に乗って、後部座席に師匠とおかみさん。
前の日に朝5時まで泡盛を飲んでいたひろ木さん。車の中で気持ち悪くなりお嬢さんに「止めてください」と言うも、高速道路なので簡単には止まれず。ようやく路肩に止まったときに、ほっとしたら新車の中でぷはーーっと吹き出してしまった。
あれはすごかった。見事でした。気持ちよかったです。みなさん買ったばかりのベンツでやったことありますか。
後ろに座っていたおかみさんが「夢を見ているのかと思った」。
そんなまくらから「親子酒」。落語の方はちょっとどすどすした印象。でも喋り方が木久扇師匠に似てる。

窓輝師匠「武助馬」
私が花見といって思い出すのはまだ噺家になる前。ちょうど昭和初期の頃ですね。
に、客席がざわつくと、「あ、間違えた。平成の初期です。いったいいくつなんだって話ですね」。
わははは。びっくりしたー。
まだ当時はのんきな時代だったんですね、と仕事のあとに花見に行って朝まで騒いでいたという話。
いやほんと今はやたらと厳しくなっちゃって…確かに良いことなのかもしれないけど、他人に不寛容になったのは嫌だよなぁ…。
そんなまくらから「武助馬」。
「武助馬」は鯉昇師匠と鯉橋師匠でしか聞いたことがなかったのでびっくり。
語り口がどことなく龍玉師匠にも似ていて結構好み。よかった。

駒三師匠「無精床」
何度も聞いている「無精床」だけど、驚くほど面白かった。
特別なギャグを入れているわけじゃないのに、間合いとかメリハリに爆笑に次ぐ爆笑。すごい!!
寄席で何回か見たことがあってそのたびに「面白い」と思っていたけど、いやぁ…楽しかったー。これぞ落語という感じ。

今松師匠「百年目」
下の者にやたらと厳しい番頭さん。番頭さんの小言に「ほら来なすった」と舌を出す奉公人とのやりとりが楽しい。
芸者と鬼ごっこをして遊んでいるところを旦那と鉢合わせしてからは、夜逃げしようかと着物を重ね着したり、いやクビにはならないかもしれないとやめたり、悪夢を見たり。
旦那の語りも嫌らしくなく温かみがあってとてもよかった。
風邪気味ということで声は出にくそうだったけど、とってもチャーミングな「百年目」だった。