りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

水無月の独り看板 林家きく麿独演会

 6/30(火) 東京芸術劇場で行われた「水無月の独り看板 林家きく麿独演会」に行ってきた。
入り口で消毒と検温。チケットは自分でもぎって置く。座席はソーシャルディスタンスを保って配置。 
 

・きく麿 オープニングトーク
・やまびこ「牛の部位6」
・きく麿「記憶喪失」
~仲入り~
・きく麿「だし昆布」
・上の助空五郎 ヴォードヴィル
・ きく麿「2コ上の先輩」

 
きく麿師匠 「記憶喪失」
この間、道楽亭の配信で見た「記憶喪失」。あの時より、面白さがぐっと増していた。
何を足して何を引いていたのか細かいことは全然分からないんだけど、その足し算と引き算で面白さが増しているのは間違いない。
最後にたたみかけていくところが、もうちょっとだけたたみかけてほしい!というあたりで止めておくところも心憎いなぁ!
これはもう落語ファン、きく麿師匠ファンにはたまらない。みんなに聞いてほしい。最高。
 
きく麿師匠「だし昆布」
この独特な世界、これはまさにきく麿師匠にしか出せない味でこれを聴くといつもほんとにこの方の新作が好きだーと思う。
不可解さというか、え?という意表をついた設定に、とてもリアルなセリフ(愛人宅から帰ってこなかった旦那が帰ってくるようになったとか)、普通に何度も言ってるけどなんか不思議なセリフ(「リュックを使うことを覚えたので」)とか。
シュールだけどシュールに終わらない。この噺、ほんとに好き。
 
上の助空五郎さん ヴォードヴィル
プログラムを見て 上の助空五郎?誰それ?と思ってたんだけど、登場してすぐに「あ!バロンさん!」。  
前にもきく麿師匠の独演会のゲストで出ていて「大好き!!」と思ったんだけど、いやぁほんとにいいよ~。めっちゃかっこいい。
ウクレレ弾きながらふわっと歌ってタップ踏んで…音楽でテンションが上がって優しい歌声に肩の力が抜ける感じ。
とってもとってもよかった。
 
 きく麿師匠「2コ上の先輩」
これこれ、これもたまらなく好き。
先輩の不条理さ。でもどこか憎めない幼さ。
その理由が明らかになっていく展開。めちゃくちゃおかしい。
特に後半の怪談話がたまらなくて、この怪談、ずっと聞いていたい。  このだらだらした楽しさってまさに落語の楽しさ。
さすがの3席で大満足だった。