りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場3月中席昼の部

3/20(金)、鈴本演芸場3月中席昼の部に行ってきた。

 

・左ん坊「子ほめ」
・さん光「ん廻し」
・ダーク広和 マジック
・半蔵「代書屋」
・権之助「疝気の虫」
・にゃん子・金魚 漫才
・琴調「木村長門守 堪忍袋」
・柳朝「蜘蛛駕籠
・のだゆき 音楽
・歌武蔵
~仲入り~
・二楽 紙切り
・小ゑん「ミステリーな午後」
・小菊 粋曲
・甚五郎「小言幸兵衛」

 

さん光さん「ん廻し」
地元の会に呼んでいただいてそれが昨年に引き続きだったので少し気を良くしていたら「落語は短くていいんで玉すだれをたっぷりお願いします」と言われた。
玉すだれは余芸なんだけどなぁ…と思いつつ仰せの通りたっぷりやって喜ばれた。
次の日鬱憤を晴らすかのように自分の会で3席たっぷり。すると前の日にも来てた方が「いやぁ良かったですねぇ。昨日は落語が短めでしたけど今日はたっぷりで…素晴らしかった。素晴らしかったですけどさん光さんは玉すだれが凄いので次回はぜひ」。
…やっぱり玉すだれかーい!

…ぶわはははは。おかしい!
そんなまくらから「ん廻し」。最初にかくし芸のくだりがあって、それもなんか妙におかしい。
「ん廻し」でも同じセリフを二回言っちゃって「それさっきもやったよ」「あ、間違えた」なんていうのもおかしい。
久しぶりに見たさん光さん、楽しかった。

 

権之助師匠「疝気の虫」
最初に医者と疝気の虫が会話するところでやたらと虫が「痛い!もっとゆるめて!」って言うんだけど、そのセリフが最後の方で効いていて良かった。
こういう噺を寄席でさらっとされるとぐっときちゃうんだなー。よかった。

 

小ゑん師匠「ミステリーな午後」
誰もが知ってる鈴木課長のローテーション。「しゃけべん、のりべん、コロッケべん」。今思い出しても笑ってしまう。
寿司政の寿司桶に小僧寿しを詰め替える時のネタの言い立て(笑)もおかしい。
笑った笑った。

 

甚五郎師匠「小言幸兵衛」
幸兵衛さんがもうめちゃくちゃエキセントリックなので、数々の小言も嫌味な感じじゃなくて笑ってしまう。
最初にやってきた口は悪いけど気のいい男が、おかみさんのことを言われてブチ切れて啖呵を切りながら泣いちゃうのも可愛い。

芝居仕立てのところで終わらずに、その次にやってきた与太者みたいな男に幸兵衛が「お前みたいのが来たら小言の種が尽きなくていいや」と入居を受け入れるところで終わったのもよかったな。