りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

マディソン郡の橋

 

マディソン郡の橋 (文春文庫)
 

 ★★★★★

屋根付きの橋を撮るため、アイオワ州の片田舎を訪れた写真家ロバート・キンケイドは、農家の主婦フランチェスカと出会う。漂泊の男と定住する女との4日間だけの恋。時間にしばられ、逆に時間を超えて成就した奇蹟的な愛―じわじわと感動の輪を広げ、シンプルで純粋、涙なくしては読めないと絶賛された不朽のベストセラー。 

 映画が公開されて話題になっていた頃は「でも不倫の話でしょ」とバカにしていたのだが、今になって…この年になって読んで、号泣してしまった。

キンケイドもフランチェスカも孤独だったからこそ惹かれあい、その後の人生をお互いのことを想いながら生きていったのだろう。

人生をまるで変えてしまう…宝物のような4日間。成就しなかったからといって不幸なわけではない。そして他の人に惹かれたからといって家族をないがしろにしたわけでもない。

とてもよかった。読み時、というのがあるんだなぁということを感じた。