りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

黒い睡蓮

 

黒い睡蓮 (集英社文庫)

黒い睡蓮 (集英社文庫)

 

 ★★★★★

モネの“睡蓮”で有名な村で発生した、奇妙な殺人事件。殺された眼科医は女好きで、絵画のコレクターでもあった。動機は愛憎絡み、あるいは絵画取引きに関する怨恨なのか。事件を担当するセレナック警部は、眼科医が言い寄っていた美貌の女教師に話を聞くうちに、彼女に心惹かれていく。一方、村では風変りな老女が徘徊し…。『彼女のいない飛行機』で人気を博した著者の傑作ミステリ。 

モネの「睡蓮」で有名になった村で起きた殺人。事件を担当する警部・セレナックは殺された男が言い寄っていた美貌の女教師・ステファニーに心惹かれ翻弄されていく。

一方物語を語る老女は一部始終を観察し犯人のこともこの後に起きる殺人のことも知り尽くしている。
この老女が誰なのかが鍵になりそうと思いながら読んでいたのだが、かーっ!そうきたか!この語りはずるいぞ。でもいい。面白ければ。そして面白い。これは文句なく。

ミステリーを読む楽しさを久しぶりに思い出した。楽しかった!