りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
 

 ★★★★★

大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。 

評判通りとても面白かった。

格差の問題や人種差別、削られていく福祉にかけるお金等、いろいろな問題があるところは日本もイギリスも同じだけれど、違うのは教育なんだなというのを強く感じた。

多様性を認めること。頭では理解しているつもりだったけれど価値観や宗教観が違う人間が入り交じった中で相互に理解を深めることの難しさを目の当たりにした。
いろいろな問題にぶち当たってもそれを素直に表現できるのは親子の間に信頼関係があるからこそ。

なんで差別をするの?という問いに「無知だから」というのは素晴らしい答えだ。

子どもがいろんなトラブルに巻き込まれた時に、こんな風にどーんと構えることができたらよかったのに…と自分の子育てを憂うが後の祭りだし何度やっても同じなんだろうな…。ああ。