そしてミランダを殺す
★★★★★
空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに出会う。彼は酔った勢いで、妻のミランダの浮気を知ったことを話し「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは殺されて当然だと断言し、協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の策略と攻防を描く傑作ミステリ!
面白かった~!タイトルから「ミランダ殺し」のオマージュ?と思って、予め「ミランダ殺し」を読んでおいたんだけど、関係ありませんでしたね…。むしろ「見知らぬ乗客」を再読しておくべきだったか。
章ごとに視点が変わるので、テッドの章では謎でしかなかったリリーの言動の真意を次の章で知ることができて、それが読むスピードを上げさせる。
第一部の終わりは衝撃的!そうきたか!っていう。
テッド、リリー、ミランダ、ヘンリーそれぞれが危うくて魅力的なのでその吸引力でまた読めてしまう。
展開もラストも鮮やかとしか言いようがない。楽しかった!