りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

13時間前の未来

13時間前の未来〈上〉 (新潮文庫)

13時間前の未来〈上〉 (新潮文庫)

13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)

13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)

★★★

12時間以内に最愛の妻を殺した犯人を突き止めなければならない。13時間目には―。ニックは取調室にいた。容疑は妻殺し。彼女を殺すはずなどなかった。だが凶器の拳銃には自らの指紋。混乱するニックの前に謎の初老の男が現れ告げる。「きみには12時間ある」そして残された懐中時計…。第12章から始まり時間を遡る、異色かつ巧緻なタイムトラベル&タイムリミット・ミステリ。

時をめぐる物語が大好きなのでものすごく期待して読んだんだけど、うーん…。期待が大きすぎたかなぁ。
タイムトラベルの部分より、ミステリの方に重きを置いているので、時をめぐる面白さはそれほどでもなかったかな。

1時間ごと時を戻って「やり直す」っていうのは、私の大好きな「リプレイ」にも似ているんだけど、こちらの場合は目的も明確だし期限も短いので、ただひたすらドタバタと奥さんを助けるために奔走するのみ。
そこが面白くもあり、残念でもあり。

映画にしたら面白いかも、と思ったら、ほんとに映画化されるらしい。