書店主フィクリーのものがたり
島に一軒だけある小さな書店。偏屈な店主フィクリーは妻を亡くして以来、ずっとひとりで店を営んでいた。ある夜、所蔵していた稀覯本が盗まれてしまい、フィクリーは打ちひしがれる。傷心の日々を過ごすなか、彼は書店にちいさな子どもが捨てられているのを発見する。自分もこの子もひとりぼっち―フィクリーはその子を、ひとりで育てる決意をする。本屋大賞に輝いた、本を愛するすべての人に贈る物語。
★★
書店を舞台にして、各章に印象的な本(好みの作品が多い!)とそれに対する主人公のコメント(娘へのメッセージ)が載せられるという構成は本好きにはたまらない。…んだけど、なんかとても安っぽくて(すまない!)何も残らなかったというのが正直なところ。
すべて都合よく進んでめでたしめでたし、ではなく、苦い部分もあるんだけど、それでもなんか「安い」感じが拭いきれない。本屋大賞…。なるほど。うーん。