りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ひとりはん治 第六夜

2/6(火)、道楽亭で行われた「ひとりはん治 第六夜」に行ってきた。

・小はだ「道灌」
・はん治「転失気」
~仲入り~
・はん治「百川」

小はださん「道灌」
余計なものは何も入れてない「道灌」なのにちゃんと面白い。そういうところは兄弟子の小はぜさんと一緒。
でも何かこの方は天然というか不思議ちゃんな空気も感じるなー。
楽しみな前座さんだな。


はん治師匠「転失気」
なじみのお客さんに「はん治さん、寄席でやってるのと違うネタも聞かせてよ」と言われたことや、小三治師匠からも「お前はもっと古典をちゃんとやれ。今年は馬の田楽と芝浜をやれ」と言われた、と。
師匠命令ですから今年はこの二席は覚えてやりますよ、と言うと、お客さんみんなが拍手。
「あーいやいや…今日はやりませんよ」。
この間の会でもおっしゃっていた白内障の手術を受けてその後飲みすぎて脱水症状を起こした話をされて「ですから今日は…」と言った後に「なんか言い訳がましいですね」。
…ぶわはははは。かわいい~。

そんなまくらから「転失気」。
いやぁこれがもうめちゃくちゃ面白くて。やっぱり間が絶妙にいいんだなぁ。だからゆっくり笑える。こんなに聞き飽きてる噺をこんなにひっくり返るほど笑えるってすごい。
会の後の打ち上げの時に、この噺を師匠から習ったという小はださんがなんか打ちひしがれていたのも面白かった。すごいね、師匠って。


はん治師匠「百川」
のんびりしていて悪気のない百兵衛さんがはん治師匠にぴったり。
なまってて何言ってるかわからないのは江戸っ子も百兵衛さんも一緒。
サゲまで聞いて、きっと百兵衛さん、百川で江戸っ子たちにかわいがられるようになるよ、と思ったのだった。