りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭8月中席昼の部・夜の部

8/11(金)、末廣亭8月中席昼の部・夜の部に行ってきた。
お目当ては昼の部のトリ圓馬師匠。
夜の部の昇太師匠はずいぶん久しぶりだけど、楽しいに決まってるので朝から入って最後まで居続けようと伊勢丹でお昼用のお弁当と夜用のおにぎりを買いこんで。


昼の部
・馬ん長「つる」
・柳若「猫の皿」
・よし乃 太神楽
・希光「時うどん」
・夢花「魚根問」
チャーリーカンパニー コント
・昇乃進「善光寺由来」
・遊吉「粗忽の釘
東京ボーイズ
・圓輔「短命」
・笑遊「蝦蟇の油」
・今丸 紙切り
小遊三金明竹
~仲入り~
・鯉栄「宮本武蔵伝 退治」
北見伸 マジック
・歌春「たらちね」
・遊三「ぱぴぷ」
青年団 コント
・圓馬「井戸の茶碗

夜の部
・昇咲「寿限無
・昇吾「牛ほめ」
・マグナム小林 バイオリン漫談
・可龍「狂言マック」
・柳太郎「万引き息子」
・南玉 曲独楽
・米福「大安売り」
柳橋「替り目」
・D51 コント
・文治「鈴ヶ森」
・桃太郎「裕次郎物語
~仲入り~
・昇也「短命」
・Wモアモア 漫才
遊雀「熊の皮」
・柳好「たがや」
ボンボンブラザーズ 曲芸
・昇太「壺算」

 

希光さん「時うどん」
二ツ目昇進の初日に遭遇することができてラッキー。
いやそれにしても堂々としてる。文句なく面白いし、すごいな、この人。


夢花師匠「魚根問」
これほんとにサイコーに面白い。ただただバカバカしくてこの日のお客さんにばっちり合ってて、どかんどかんウケてものすごい一体感。
芸協祭りの松鯉先生の見世物小屋でひたすらバカバカしい見世物を披露する夢花師匠とこの噺と見事にマッチしてるなー。大好きだ。


遊吉師匠「粗忽の釘
この師匠も大好き。まくらはいつも同じだけど(笑)でもいつも笑っちゃう。学生の考えた(あるいはぱくった?)小噺。
粗忽の釘」もこの師匠にぴったり。軽くてばかばかしい。


圓輔師匠「短命」
好きだー。圓輔師匠。
「短命」も楽しかった~。帰ってからおかみさん相手にご飯をよそってもらおうとしたときの、おかみさんの抵抗がすごく激しくて大笑い。


笑遊師匠「蝦蟇の油」
アグレッシブな「蝦蟇の油」。客席に喧嘩を売りつつ(ドキドキ…)オーバーアクションで楽しい。


小遊三師匠「金明竹
「透き通ったバカだな」のフレーズが大好き。
小遊三師匠の落語もいつも楽しくて好き。


鯉栄先生「宮本武蔵伝 退治」
メリハリがあってかっこいい~。みんな松之丞さんばかり褒めてないで鯉栄先生だってすっごくいいんだから~!
客席を巻き込むのもうまい。この日は初めてのお客様が多かったけど、客席がぐいっと惹きつけられるのを感じた。すばらしい。


圓馬師匠「井戸の茶碗
しゅっとしていて素敵なんだけど時々え?!と驚くようなギャグが混じるところがたまらない。
千代田氏、高木氏、そして清兵衛さん、3人のキャラクターがそれぞれ違うのでメリハリがあって楽しい。
よかった~。


可龍師匠「狂言マック」
この日のお客さんにはぴったりマッチしていてすごいウケてた。
狂言の部分がすごくきれいだから余計にばかばかしくておかしい。


文治師匠「鈴ヶ森」
見るほどに苦手になっていく~。
人は決して嫌いじゃないんだけど、落語がとても苦手。コテコテすぎて。
「あたしだってまんざらバカじゃないんですから」にかぶせるように「ばかだよ!」。これがちーっとも面白く感じられないからほとんどまったく笑えないんだな。


桃太郎師匠「裕次郎物語
この師匠も大の苦手で普段はできるだけ当たらないように気を付けているんだけど、この日はもう満員のお客さんだったし端っこじゃなく真ん中の席だったので席を外すわけにもいかずひさしぶりに…。
久しぶりに聞いて、なにもそんなに嫌がらなくてもええやんけ俺…と思ったりもしながらも、やっぱり苦手。好みばかりはしかたない。


昇也さん「短命」
まくらでどっかん!とウケてたんだけど「短命」に入ったのでびっくり。
昼の部で圓輔師匠が「短命」かけてたから!
昼夜通しのお客さんが多かったし、初めての人が多いだろうと何人かの噺家さんが「我々はネタ帳というのを見て、同じ噺がかからないようにしている」と話していたので、「え?同じ?」と驚く人もいて、ちょっと微妙な空気に。
前座さんが止めにくるかなと思っていたけど、それもなかった。こういうこともあるのかー。


柳好師匠「たがや」
まくらは声が小さくて自信なさげなのに噺に入ると堂々として口調も良くなるのが面白いな、この師匠。
啖呵を言い終わった後に「二日酔いで啖呵を二か所間違えた」と言うので大笑い。
楽しかった!


昇太師匠「壺算」
まくらではNHKの大河に出た話や紅白歌合戦の審査員をしたときの話。
もうとにかく楽しい。これだけ売れてて、それでも全然嫌味がなくて、いつ見ても明るくて楽しそうでサービス精神旺盛で。すばらしいな。
まくらたっぷりで「壺算」やって、終わった後そのまま終わりじゃなくて「なにやろうか考えて自分の得意な噺にしちゃえ!って逃げちゃいました」に大笑い。
この噺、二ツ目の時に南なん師匠に教わった、と。きゃーーー!!「不思議な顔をした師匠です」にまた大笑い。
なんかうまくやれなくてずーっとやってなかったんだけど、ある時、弟分が「買ってくれーー」って激しく言って相手の首筋を舐めるっていうのを思いついてやるようになったら自分の中でしっくりきて、それ以来やってる、っていうのも面白かった。