りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 銀座ブロッサム

12/13(木)、銀座ブロッサムで行われた「柳家小三治独演会」に行ってきた。
今週はなんと2小三治。週に2回小三治師匠を見られる幸せよ…。

・禽太夫「蔵前駕籠」
小三治「青菜」
〜仲入〜
小三治初天神

禽太夫師匠「蔵前駕籠」
禽太夫師匠はこれで2回目。私、好きだなーこの師匠。だけどあまり笑いが起きてなかったのはなぜ?この日のお客さんとは波長が合わないような感じ。

小三治師匠「青菜」
今年の夏は暑かった。今それを取り戻すように寒くなってるけど、あの暑さは忘れることはできません、と言っていきなり「植木屋さんご精が出ますね」と「青菜」へ。
夏に小三治師匠の「青菜」を見そびれたなぁと思っていたらまさかの「青菜」。うれしい〜。

旦那と植木屋とのやりとりをたっぷりと。
一之輔師匠は家に帰る時に旦那のことを「気取っちゃって」と揶揄するのだけれど、小三治師匠のは心の底から「お屋敷ってこういうもんなんだぁ。いいなぁ」と憧れる。素直に憧れて真似してみようとする植木屋さんがなんともいえずかわいい。

植木屋のおかみさんは「いわしが冷めちゃうよ」が口癖。ああ言えばこう言う。ぽんぽん返してくる。感心ばかりしてくる旦那を馬鹿にする。馬鹿にされた旦那は「お前はいつもそうやって俺の上を上をいこうとする」とぶつくさ文句を言う。
だけどおかみさんはちゃんと植木屋の余興に付き合ってくれる。
おかみさんが押入れから出てきた時の様子がもうたまらなくおかしい。

小三治師匠「初天神
「青菜」と「初天神」っていう組み合わせがいいなぁ。
ゆったりした「青菜」と比べると、「初天神」はポンポンと会話のテンポがいい。
小三治師匠の「初天神」はとにかくおとうさんがかわいい。金坊も生意気を言うけどかわいい。
飴のところはなくてだんごをたっぷり。そしてなんといっても凧揚げ。これがいい!あげているうちにどんどん夢中になっていくおとうさん。
決しておとうさんの言動がことさら子どもっぽいわけでもないのに、ぶつくさ言ったり凧をあげている姿からおとうさんのかわいらしさが伝わってくる。
やっぱり小三治師匠の落語が好きだなぁ…。しみじみ…。