りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第20回王子落語会

12/26(月)、王子小劇場で行われた第20回王子落語会に行ってきた。
大好きな鯉昇師匠と左談次師匠が出ると聞いたら行かないわけにはいかない。

・立川談奈「元犬」
瀧川鯉昇粗忽の釘
・立川左談次「弥次郎」
〜仲入〜
桂米紫「除夜の雪」
・鯉昇「武助馬」

談奈さん「元犬」
「元犬」は大好きな噺。シュールでバカバカしくてかわいい。
客席には子どもがいたからなのかな、この日はわかりやすくて子どもにウケる噺が多かった気がするのだが、この子がとってもよく笑う子で、ケタケタかわいい笑い声が聞こえてきてなんかこちらまでうれしくなってしまった。
談奈さんはちょっと毒舌混じりのまくらも楽しくて「元犬」も面白かったんだけど、ちょっと舌足らず?なのが気になった。

鯉昇師匠「粗忽の釘
いつもの富士登山とオリンピックのまくらだったんだけど、客席には地元のおばさまが大勢いらしていて、その方たちが「そうねぇ」「ええ…」と鯉昇師匠のまくらにうなづくのがおかしくておかしくて。
もっともらしいけど結局最後がダジャレなんだよー。わはは。

ようやく鯉昇師匠の「粗忽の釘」を生で見ることができた。引越し先で釘を打つのが箒をかける釘じゃなくておばさんから譲り受けたロザリオをかけるため。ロザリオの説明で「こういうのに(十字架)にこういう人(キリスト)がこうなってる(両手を広げてぐったりしてる)」と説明するのがおかしくておかしくて。
子どももよく笑っていた。

左談次師匠「弥次郎」
いかにも正しい噺家さん風情でシュールなくすぐりを入れてくるのがたまらない。
なかなか左談次師匠をたっぷり見る機会がないんだけど、来年はもっとたくさん見たい噺家さんだ。大好き。

米紫さん「除夜の雪」
汗だくで力いっぱいの人情噺。明るい高座なので最初は滑稽噺なのかなと思っていたらまさかの展開。ちょっとびっくり。オチが、えええ?落とし噺なの?とまたびっくり。

鯉昇師匠「武助馬」
鯉昇師匠の「武助馬」は二回目。何度聞いてもこの旦那さんはやさしい人だなぁ…と思う。辞めた奉公人のためにここまでしてくれる旦那なんて…。
わかりやすくて子どももよく笑っていた。