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【2007年上半期ベスト10】
ほんと言ったら順不同なんだけど、それじゃつまらないので1位から10位までつけてみた。やはりなんといってもカズオイシグロかなぁ。
1.私を離さないで(カズオ・イシグロ )
この衝撃とひんやりとした後味。この後に読んだ「日の名残り」も甲乙つけがたいほど好きなんだけど、いやほんと言うと「日の名残り」のほうが作品としては好きなんだけど。自分がカズオ・イシグロを発見できた記念すべき作品ということで、これを一位に。
2.ヒストリー・オブ・ラヴ(ニコールクラウス)
何度も読み返したい。題名を裏切りそして裏切らないこの内容。こんな小説を読みたかった。すばらしい。
3.寝盗る女(マーガレットアトウッド)
マーガレットアトウッドには一生ついて行こうと思う。
4.未亡人の一年(ジョン・アーヴィング)
やっぱりアーヴィングはすごい。いまさら…だけど、またアーヴィングをじっくり読んでみようと思っている。
5.大統領最後の恋(アンドレイ・クルコフ)
独特の甘さと苦さがたまらない。
6.パラダイスモーテル(エリックマコーマック)
読書のヨロコビを堪能させてくれた作品。
7.夜中に犬に起こった奇妙な事件( マーク・ハッドン)
これも小説の力をしみじみ感じさせてくれた作品。
8.ある家族の会話(ナタリアギンズブルグ)
会話だけでここまで伝えられるのか。
9.石の天使(マーガレット・ローレンス)
「プライドが私の荒野だった」。忘れられない一節。
10.エブリシング・イズ・イルミネイテッド(ジョナサン・サフランフォア)
ジャンクのようでジャンクでない絶妙な味わい。
ほかに、「パイの物語」「魔術師」「グレートギャッビー」「観光」「黒後家蜘蛛の家」もよかった〜。
いやほんとに何年も本から遠ざかっていたのが嘘のように怒涛のイキオイで読みふけった2007年上半期。とにかく当たり続きで、これもネット(情報)のおかげだなぁ…。ほんとにありがたいことだ。