読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

柳家小三治独演会

12/2(金)、銀座ブロッサムで行われた「柳家小三治独演会 」に行ってきた。


・三之助「黄金の大黒」
小三治「馬の田楽」
~仲入り~
小三治「宗論」

三之助師匠「黄金の大黒」
最初の家賃のくだりをやけに丁寧にやるなぁ…と思っていたら、大家さんの家に行ってきんちゃんが口上をやったところで「冗談言っちゃいけねぇ」で終えた。え、えええ?


小三治師匠「馬の田楽」
「三之助の黄金の大黒…あれはほんとはもっと長い噺なんですよ。あれから宴会が始まって若い衆がわいわい食べる場面があって…あんまり楽しそうなんで大黒様も宴会に加わってきて…それがまさかあそこで”冗談言っちゃいけねえ”って降りてくるとは。まだまだやるな、これはって思って楽屋で水を飲んだりしてたんで、心の準備が全然できてない」
その後もまくらにつまると何度も「黄金の大黒のせいで」と言う小三治師匠がおかしい。

戦争の後、焼け野原になった北新宿でバラックを建てて家族7人身を寄せ合って暮らした。
向かいの家は田舎に家を買ってそちらに住むようになっていたので、両親はそこの土地に畑をこしらえて…自分もその畑を手伝った。
そんなまくらから「馬の田楽」。

いやこれがとても良かったのだ。最近小三治師匠は一席目はエンジンがかからないことが多いからなぁなんて思っていたんだけど、そんなことなかったんだな。
馬方の親方が呼んでも呼んでも主人が出て来てくれないのでついついうとうとしてしまうところ、馬がいなくなって慌てているのに主人が「はばかりにでも行ったんべ?」と呑気な返事をするところ、それから馬を探しに行って出会う人々。
耳が遠いおばあさんとのちぐはぐな会話。これだけでおかしい。だからこのおばあさんを変に色気づかせる必要はないんだよな…ぶつぶつ。
気が長い人や素っ頓狂な人や最後に出てくる上機嫌な酔っぱらい。それそれの人たちが生き生きしていて田舎ののんびりした風景が浮かんできて、ほんとに素晴らしかった~。


小三治師匠「宗論」
実は私おとといフランスから帰ってきました、と小三治師匠。
特に変わった出来事や申し上げるようなことはなかったんですが…と言いながら、実は帰りの飛行機でラグビーの日本代表と一緒になって、と。
ビジネスクラスだったんだけど、自分と娘以外は全てラグビーの人たち。
自分が旅の仕事に行くときは、自分とマネージャーと弟子、主催者の人、という4人っていうのが一番人数が多いくらいなんですけど、ラグビーの方は50名ぐらいいましたかね。代表に選ばれてる選手と控えの選手が同じくらいいたとしてもせいせい30人ぐらい。その他にコーチや役員や…なんであんなに大勢いるんでしょう。
そしてだいたいの人は私の頭のあたりに胸がある…がっしりした人が多かったけど、私の隣に座ったのは私ぐらいの背丈。今私が168センチぐらいですから選手にしたらずいぶん小さい方でしょう。

それでラグビーの人たちっていうのは…飛行機に乗る時も半ズボンなんですね。
私の隣の人もそうで、その太ももや腕が、全然堅そうじゃなくてむしろ柔らかそうなんです。ぷるんって…触ってみたくなるほどに。多分あれは柔らかい筋肉なんでしょう。そうじゃなかったからケガをしちゃう。

そしてこの大男たちがとにかく食べる。機内食なんてほんのちょっとばかり。全然足りないんでしょう。そのほかに持ってきている食べ物を食べて…あとビジネスクラスだと「召し上がりたければどうぞ」っていうんでうどんやなんかがあって。それにも「うどんですかい(SKY)」とかそんなのが用意してあるんですけど、彼らこれを次々注文して…客室乗務員の人も大変ですよ。のべつ運ばないといけないんですから。

それで食っては出す。私の席がトイレに近かったんですけど、選手たちが常にそこにずらーっとならんで喋ったりしていてうるさいのなんの。
でも空港に着いたときに大きな荷物に四苦八苦していたら近くにいた選手の人が「手伝いますよ」とさっと近づいてきて、私と娘の荷物をひょいっと持って階段を上がってくれた。すごく優しかった。そのことがありましたから「うるせぇな」と思ったけど、嫌な感情は持ちませんでした。

…いやぁ楽しかった~。小三治師匠の観察眼と面白がるポイントがすごく楽しい。
そんなまくらから「宗論」。
ばかばかしい~。前からこんなだったっけ。きっとそうだったんだろうけど、息子のカタコト日本語がばかばかしくて笑った笑った。

大満足の今年のブロッサムだった。