りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場11月下席夜の部(6)

11/26(土)鈴本演芸場11月下席夜の部に行ってきた。

・さん助「真田小僧
・楽一 紙切り
・甚語楼「幾代餅」

さん助師匠「真田小僧
金坊が小銭をもらうために話を盛るところがあっさりしていて、それもあんまさんじゃなくて知り合いのおじさんがただお尻を持ち上げておならをするだけっていうところ、おやじが語るとわやわやになっちゃう講釈を金坊が講釈調で完璧に語るっていうところは大好きなんだけど、なぜあんなに青筋を立てて「おとーさんおとーさん」叫ばないといけないのか…。それ以外のところは好きなんだけどどうしてもあそこが好きになれない。

高座にあがって客に喧嘩を売ってどうする。客が引くほど繰り返しちゃいけない、と思う。

甚語楼師匠「幾代餅」
代演が甚語楼師匠ってうれしすぎる。
噺が始まって「ああ、幾代餅かぁ…」とちょっとがっかりしたんだけど(寄席のトリで「明烏」「幾代餅」率がすごく高いので正直飽きてる)、でも甚語楼師匠の「幾代餅」すっきりしていて好きだった。

久蔵が自分は野田の醤油問屋の若旦那じゃなく職人であることを打ち明けるシーン。ここをもうここぞとばかりやられるとなんか恥ずかしくて居たたまれなくなくなってしまう。
久蔵の純粋さが見える山場なのかもしれないけど、あんまりそこでわーわー泣いたり語ってしまうのは、好きじゃない。その筆頭が〇緑師匠…もごもご…。
甚語楼師匠はそこらへんのバランスが絶妙。なんか芝居っぽくなくてちゃんと落語。そこが好き。