りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 秦野市文化会館大ホール

10/18(土)、秦野市文化会館大ホールで行われた柳家小三治独演会に行ってきた。
今年はとにかく小三治師匠を追っかけたけど、さすがに秦野は遠かった〜。お金をケチらずにロマンスカーに乗ったら、少しは旅気分も味わえて楽しめたかなぁ。

・一琴「目薬」
小三治「転宅」
〜中入り〜
小三治時そば

小三治師匠「転宅」
財布からお金を抜き取られて「おい!」と慌てるものの、お菊さんに「こんなに小遣いもって浮気しようっていうんだろ」とつねられると「いてぇ」と笑う泥棒のかわいさよ…。
まじめに働いてればいいことがあるんだなぁとしみじみ喜びながら家を訪ねていく泥棒が気の毒でならない。

小三治師匠「時そば
秦野もそばが名産なんですってね、と小三治師匠。知らなかったなぁ…と何やら嬉しそう。
そばっていうのはあれですね、あんまり豊かな土地では作らないですね。むしろ、痩せた土地であったり、他に実るものがないような土地で作るものですね。
今回は食べる機会がなかったけど、今度来た時は秦野のそばを食べたいなぁ。
そんな話から、この間おおみやで聞いたバイクで初めて遠出をした話へ。そうか、バイクのまくらと「時そば」はセットなんだ!
山道を上がっていくと遠くに草原が広がっていてその後ろに壮大な御嶽山…。そんな風景が目の前に広がっていく。 そこを降りていってぽつんと立っていたよろず屋で食べたおそば。
そうか、そばというのは空気や水や風景で味わう食べ物なのだなぁ…となにかストンと腑に落ちた。

遠かったし席もそんなにいい席じゃなかったし両方とも初めての噺じゃなかったけど、やっぱり来てよかった。
そんなふうに思える小三治師匠の「時そば」だった。