りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

駄作

駄作 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

駄作 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

★★★★

【ミステリ界のサラブレットが、奇想天外過ぎる展開で読者を打ちのめす強烈スリラー! 】 ベストセラー作家だった親友ビルが死んだ。追悼式に招かれた売れない作家プフェファコーンは、ビルの仕事場で未発表の原稿を見つける。誘惑にかられた彼はその原稿を持ち出し、自作と偽って刊行した。思惑通りの大当たりで、一躍ベストセラー作家に成り上がったプフェファコーンだったが……ベストセラー作家を両親に持つ著者が、その才能を開花させたスリラー! 【本書には奇想天外な展開があることをあらかじめ警告します】

なんじゃこりゃ?久々のなんじゃこりゃ感に清々しさすら感じる。
前半はありがちなありきたりなミステリーなのが、後半にいくにつれトンでも臭を放ちだし、最後はもうなにこれ?神?みたいな境地にいたる。
でも面白い。リーダビリティも大したものだし、なにこれ?バカでしょ?とツッコミながら読む楽しさよ。

しかもタイトルが駄作って。どんだけ人を食ってるんや?!ねらってやってるんだとしたらすごいわ。
大まじめなバカバカしさがとても好み。楽しかった!