りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場3月中席昼の部

3/18(月)、鈴本演芸場3月中席昼の部に行ってきた。

・扇ぼう「たらちね」
・文吾「一目上がり」
翁家社中 太神楽
・たけ平「金色夜叉
・甚語楼「弥次郎」
・小猫 動物物まね
・おさん「出来心」
・彦いち「看板の一」
・あずみ 三味線漫談
・正朝「町内の若い衆」
~仲入り~
・志ん陽「壺算」
・楽一 紙切り
・圓太郎「強情灸」
ロケット団 漫才
・南喬「風呂敷」

たけ平師匠「金色夜叉
客いじりで苦手な師匠なんだけど、この日の反応のうすーーいお客さんには効果抜群だった。ようやくみなさん目が覚めた感じ?
「みなさん、ぼーっとしてちゃだめよ」「私の落語は客席参加型ですから」と言いながら、「後から出てくる人たちのためにも」と言ったのが印象的だったな。
確かに空気が変わったのがわかった。すごいな。


甚語楼師匠「弥次郎」
嘘をつく時にちょこっと考えるそぶりをするのがたまらなくおかしい。
また「だまされないよ」と言っている大家さんがそのたびに「え?そうなのかい?」と前のめりになってすぐに騙されちゃうのもかわいい。
テンポの良さと押したり引いたりの絶妙の加減で、ノリのいい音楽を聞いてるようにテンションが上がってくる。大好き。


おさん師匠「出来心」
見たい見たいと思っていたおさん師匠の落語をようやく見られた!
なんかいいなー。素朴というかかわいいというか味があるというか…。
呑気な泥棒に思わず見ているこちらもにこにこ。

志ん陽師匠「壺算」
手を伸ばすと丸っこい手がどん!と見えてそれだけで微笑ましい。
ご機嫌な「壺算」。この噺で全然ギスギスしないっていいな。


南喬師匠「風呂敷」
お金に少し余裕ができると浮気の虫が動き出す…男っていうのはほんとにどうしようもないもので…でもどんなにうまくやったつもりでもかみさんにはすぐにバレてしまう。なにせ女性の野生の勘っていうのはものすごいものがありますから。
浮気の小噺がどれもおかしくて大笑い。おどおどする旦那と何一つ見逃さないおかみさんのやりとりが楽しい~。
そんなまくらから「風呂敷」。
相談に来るおかみさんも相談される兄貴分もやきもち焼きの亭主もみんなそれぞれにチャーミング。人物が生き生きと浮かび上がってくるから、ただこれだけの噺なのにとても面白い。
酔っ払いがほんとに酔っぱらいにしか見えないし、頼られて悪い気がしない兄貴が自分のおかみさんにはまるっきりバカにされているのもおかしい。
楽しかった~。