りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第三回こはぜのたび

3/17(土)、御茶ノ水・素音洞で行われた「第三回こはぜのたび」に行ってきた。

・小はぜ「やかん泥」
・小はぜ「巌流島」
~仲入り~
・小はぜ「人形買い」


小はぜさん「やかん泥」
鬼平が大好きだという小はぜさん。
もう何回も見ていてたいていは見たことがあるものなんだけどそれでも楽しい。わかっていても楽しい。これは落語の楽しさと通じるものがあるような気がする。
私が好きなのは4代目で…と話しかけて「あれ?みなさん無反応…?」。
私は一度も見たことがないからとんとわからないんだけど、好きなものについて話をしているのを見るのはなんともいえず楽しくてにこにこしてしまう。
お酒でも飲みながら見ればいいんでしょうけど、私は下戸なのでポッキーを食べながら見てます、というのがなんともかわいい。

そんなまくらから「やかん泥」。
小はぜさんの「やかん泥」は何度も見ているけど、見るたびに子分が自由に…無邪気になっていっている感じ。
はしゃぐ子分をたしなめていたんだけど、あんまりうるさいからポカリとやったら「殴って言うことを聞かせるっていうのが私は一番許せない」って本気で怒り出す子分におろおろして一生懸命なだめる兄貴分が好き。


小はぜさん「巌流島」
気持ちいい小はぜさんの「巌流島」。これはほんとにテッパン。大好きだ。


小はぜさん「人形買い」
この季節になると楽屋で「長屋の花見」や「花見の仇討」の稽古をお願いしている姿をよく見る。
ああ、いいなぁ、と思うけど、自分が教わろうという風にまだ思えない。なにか自分がやるのはまだ早いような気がして、と小はぜさん。
でも自分がやってるネタを他の噺家が聞いて「お前がそれをやるの?早いよ」とか「おこがましい」と言われることも多いので、自分の感覚はずれているのかもしれない。

そんなまくらから「人形買い」。
ああ、小はぜさんがこの噺を好きってなんかわかる気がする。難しい噺だよなぁ。でも好きなんだね。

講釈の部分がちょっともやもやっとしてドキドキしたけど、これからどんどん面白くなるんじゃないかな。
最後に出てくる神道者がすごく独特でどなたに教わったのか知りたくなったなー。