★★★★
20世紀前半に幻想的歴史小説を発表し広く人気を博した作家ペルッツの中短篇集。史実を踏まえた奔放なフィクションの力に脱帽。解説 皆川博子
ペルッツの短編を読むのは初めて。
ペルッツの小説は、世界観や宗教観に慣れるまでに時間がかかるので短編だとより理解が難しい印象。
牧歌的な物語なのかと思って読んでいるとものすごい不穏な展開に進んで行ったり、宗教的な何かなのかと思って読んでいると妙に身につまされる結末が待っていたり。
きっと自分は100%は理解できてないだろうなと肩を落としつつ…それでも物語を読む楽しさはたっぷり。
読むのに結構時間がかかったけれど楽しかった。