枕元の本棚
★★★★
絵本、図鑑、経済書から、スポーツ選手の評伝、女優の写真集まで――人気芥川賞作家・津村記久子が、幼少期の愛読書、学生時代に熟読した本、創作の源となっている本など、58冊を精選。あなたの想像力のツボをじわりと刺激する、“目からウロコ"の読書エッセイ!
【本書で紹介される本】
デブの国ノッポの国/ことわざ絵本/セイシュンの食卓/紅茶で遊ぶ観る考える/
この方法で生きのびろ! /妖精Who's Who/チェスタトンの現代用語事典/
ゴキブリだって愛されたい/キリンと暮らす クジラと眠る/秘密結社の手帖/
世にも奇妙な職業案内/江豆町/広重ベスト百景/100+1 ERIKAS/
働くオンナの処世術/「つながり」の精神病理/貧乏人の経済学/
フィンランド語は猫の言葉/禁煙セラピー/ぼくのプレミア・ライフ/
マルコ・パンターニ 海賊の生と死 ……etc
教室の隅でいつも本を読んでる彼女、きっと気が合うにちがいないとずっと思っていて、ある日そっと近づいて覗いてみると、昆虫図鑑をニヤニヤしながら読んでいてびっくり!みたいな感じ。
大好きな津村さんはこういう本を読んでいたのかー。
小説家って小説ばかりを読んでいるわけじゃないんだなー。
確かに津村さんの作品ってなにかこう文系ワールドっぽくないというか、え?!と驚くようなモノが物語の主軸あったりするけど、こういうことだったのか。
どちらかというと私が素通りしてきた本ばかりだったけど、そういう楽しみ方があったのかと目から鱗でもあったし、自分がこんなに興味がないものについてこんなに熱く語られると「じゃ今度ちょっと手に取ってみようかな」とも思う。
おもしろかった。