ハリネズミの願い
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と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。クマがきたら?ヒキガエルがきたら?ゾウがきたら?フクロウがきたら?―さまざまなどう ぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。笑いながら、身につまされながら、やがて祈りながら読んでいくと、とうとうさ いごに…。オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。
一人でいる時間が長いとあれこれ考えすぎて他人と会うのが怖くなってきて、ともだちを求めているのかずっと一人っきりでいたいのかわからなくなってくるのだけれど、このハリネズミの気持ちはまさにそれで、わかるだけに歯がゆいようなイライラするような…。
とても楽しむことは出来ず、「あーめんどくせぇ!」と投げ出したくなる気持ちを我慢してどうにか読み終わった。ふう…。疲れた。
私には合わなかった。