りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場8月下席昼の部

8/24(水)、池袋演芸場8月下席昼の部に行ってきた。

・小かじ「出来心」
・やなぎ「初天神
・たけ平「相撲場風景」
・さん助「手紙無筆」
ホンキートンク 漫才
・金馬「夏の医者」
・菊志ん「欠伸指南」

小かじさん「出来心」
開口一番で出来心にも驚いたが、ものすごく面白くてそれにも驚いた。
つまらなそうに落語をやるひとだなぁというのが今までの小かじさんの印象だったから。
二ツ目が決まって殻をやぶったんだろうなぁ。そう思うとなんだか感慨深い。

やなぎさん「初天神
やなぎさんが白酒師匠化してる!
早口でスピーディーに展開させつつ、ナンセンスなギャグを入れてくる。
団子買っておくれよ団子ねぇ団子なにも難しいこと頼んでんじゃないよタンゴ踊れなんて言ってねぇよ団子だよ団子。とか、みつがいい!言うのを父親がダメ!絶対ダメ!というと、みつ買ってやれよと加勢するオヤジが次々現れたり。
今までやなぎさんはそんなに好きじゃなかったんだけど(失礼!)ちょっと好きになってきたかも。

たけ平師匠「相撲場風景」
客いじりしつつの漫談はいかにも林家っぽい。お客さんにはうけるけど私は昨日までのたけ平師匠の方が好みだな。

さん助師匠「手紙無筆」
他の人のやる「手紙無筆」とまるで違う。展開もそうだけど漂う空気が違う。なんだろう。
聞きあきた噺(親子酒、短命、締め込み、替わり目)なんかも、さん助師匠がやると全然違うんだろうか。
あーそういえば「宮戸川」も違ったもんなぁ。ちょっと聞いてみたい。

金馬師匠「奈都の医者」
最高に楽しかった。
医者がいないような田舎の村。父親が病気になり心配する息子に、隣村の医者を連れてくればいいと近所の人が教えてくれる。
うだるような暑さの中、山をぐるっと迂回してたずねていくと、医者は畑で野良仕事。いかにものんびりしている。
医者は父親のことも知っていて、あの村行くなら山を越えた方が早く行けるという。

ひいひい言いながら登り頂上で一服。この一服してるところが本当にたまらない。
「今年のきゅうりはどうだんべ?あーやっぱりおめぇのとこもダメか。こう暑くちゃなぁ。スイカはどうだ?」
山の景色や涼しい風が感じられるようでものすごく楽しい。
そこからの展開も楽しくて笑いだしたくなるような幸せ感。
あーーいいものが見られた~。最高。

菊志ん師匠「あくび指南」
なんか独自なあくび指南で面白かった~。あくびの師匠のお手本も今風というか年寄りっぽくない。
面白かった!