りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場12月上席夜の部(9日目)

12/9(金)、鈴本演芸場12月上席夜の部に行ってきた。


・扇遊「手紙無筆」
・さん助「熊の皮」
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・文菊「あくび指南」
・夢葉 マジック
・天どんクリスマスの夜に(サンタ泥)」

扇遊師匠「手紙無筆」
珍しくよく笑うお客さんで扇遊師匠もまくらから楽しそう。
いやぁこの芝居、ほんとにあんまり笑わないお客さんだった。私ばっかり笑ってるみたいでバツが悪くなるほど。別に無理に笑うことはないけどあまりに反応が薄いと演者さんが気の毒…。あ、でも私もにゃんきんのときはクスリとも笑えないからなぁ…。別に盛り下げてやろうと思ってるわけじゃないけど笑えないんだからしょうがない。そういう感じなんだろうか。あるいは面白いと思っても黙って笑うタイプのお客さんが多かったとか?

前座の高齢化、高学歴化が進んでいる。自分が入門したころは高卒がほとんどだったけど、その後10年ぐらいしたら大卒が多くなり、最近では一流の大学から大学院、会社を経て前座になる人も。だから前みたいに気軽に「おいてめぇなにしてやがるんだ」なんて言えなくなった。
そんなまくらから「手紙無筆」。兄貴分の読めるふりがなんともかわいい。くどくどしてなくてリズムがいいから聞いていて楽しいんだな。


さん助師匠「熊の皮」
テッパンの面白さ。
「洗濯すきだよ。毎日してるし」ってさらっというところが好きだったりする。
あの先生が座布団の上で変な喜び方するところ。どこをどうしてああいうふうになったんだろう。なんてことをふと冷静に思ったり。

楽しかった。ばかばかしくて。


文菊師匠「あくび指南」
苦手だなぁと思っていたんだけど、この芝居で見続けていてそんなに苦手じゃなくなった。続けて見てると苦手がそうじゃなくなるっていうのが結構あって、それが面白い。
またしても女が色っぽい。無駄に色っぽくて「えろいちんねん」という言葉が蘇っておかしくてしょうがない。

笑いどころがフツウの「あくび指南」と違ってそれはそれでおもしろいのかも。


天どん師匠「クリスマスの夜に(サンタ泥)」
すっごく良かった。やっぱり新作が好きだなぁ。天どん師匠。
小ネタ(「え?亀?子別れかよ!」とか「ジーパン」「山さん」「スコッチ」とか)も楽しいし、ハートウォーミングだけどむず痒いところもないし、バランスが絶妙。

よかった~。