お江戸日本橋亭定席公演 若手特選会 日本橋成金
8/24(水)、お江戸日本橋亭で行われた「お江戸日本橋亭定席公演 若手特選会 日本橋成金」に行ってきた。
・茶光「つる」
・金の助「道具屋」
・昇也「寄合酒」
・昇々「あごびょん」
・南なん「へっつい幽霊」
~仲入り~
トークコーナー(南なん、昇也、昇々、鯉八、柳若)
・柳若「七戸狐」
・鯉八「長崎」
昇也さん「寄合酒」
浅草で笑三師匠の司会で若手大喜利をやってるという話。
とにかくスピードがあって明るくて楽しい。
初めてのお客さん(団体客も)の心もグッと掴む。さすが。
昇々さん「あごびょん」
昇々さんの前にお客さんがまたどっと入ってきて会場は一種異様な
そこに出てきた昇々さん。
「
これには大笑い。確かに強い。わはははは。
日曜の昼間にやってる「ザ・ノンフィクション」
いやー笑った笑った。おバカ男子のおバカが全開で楽しかった!
南なん師匠「へっつい幽霊」
南なん師匠だ出てくる前に団体客が一斉に退場。な、
いつもの励まし合っていきましょうからの「へっつい幽霊」。
幽霊がかわいくてかわいくて…。
こんな幽霊いるかもしれないと思わせる何気なさ。
へっついを勝った男のからっとした明るさも楽しい!
トークコーナー(南なん師匠、昇也さん、昇々さん、鯉八さん、柳若さん)
大好きな南なん師匠に若手が次々質問をして芸談を聞くという夢のような企画。
・入門について
寄席に通ってて噺家になりたいなと思ってね。
審査したんですよ、噺家を。何人か候補がいてね。
それで最終的にうちの師匠にしました。
芸協が好きだったから芸協に入ろうと思ってた。
最初は断られた。食えねぇよ、よく考えろと言われて。
それから親と一緒に来いって。
困ったね。親には内緒だったから。
オヤジを説得して一緒に行ったけど、
次の日電話して親も大賛成してますって言ったら、
・見習い時代
半年は鞄持ち。
その頃に師匠が北海道にいくから一緒に来いって。
嬉しくってねえ。北海道に行けるのかって。
船で行ったんだけど台風ですごいしけで。ものすごく揺れて。
師匠はあとから飛行機で来て。
でもそれからはもう毎日小言。おめえはなにボーッとしてんだ!
そう言われてもなにもわからないからなにしていいかわからない。
仕方なく体をただこんなふうに(手と足ばらばらに)動かしてみたりしてまたおこられて
行くときは嬉しかったけどもう早く帰りたかった。
・最初に教わった噺、師匠から教わった噺
最初に教わったのは寿限無。
師匠からじゃなくて兄弟子の南喬師匠から。
三遍稽古で録音しちゃダメで…あれは覚えるコツがあるんだけど、
師匠からも直接噺を教えてもらった。胴切りとか百年目とか。
師匠は自分の高座をビデオに録ってて、それを見ろって言うから、
胴切りは素人のときに師匠のを見ていて好きだったんだけど自分が
芸協じゃない師匠からも教わった方がいいなとおもって、
「だから芸協でされてる落語協会の噺は南なん師匠から教わった人が
・「師匠は志ん朝師匠にもはまってましたよね?」
住吉躍りに参加してたから。
膝を悪くしてもう踊れなくなっちゃったけど。
雰囲気は違うし気を使うよね。(その前に昇也さんが住吉踊りに出て楽屋で居場所がないとまくらで話していたので)
・「二ツ目になってからどんな風に過ごしてたか。」(鯉八さん)
最初の半年は先輩から仕事もらえてパラダイスだったけどそのあと
だからいろんなことやったかな。
で、からだ壊しちゃった。
過呼吸?
おれのはそれよりきついやつ。えばって言うけど。
・「趣味は?」
いろいろあるよ。映画好きだし芝居も…歌舞伎を見に行った。
あと俳句もやるし。
浪曲を習いに行ったこともあったな。(といってうなる。)
二ツ目のとき、蝠丸師匠と鯉昇師匠が電話してきて、
廃墟になってるホテルがあるから探検に行くって言う。
行ってみると真っ暗でいかにも薄気味悪い。
あたしはそういうのがすごく苦手で。
入りたくなかったけど一人で外で待つのも怖いから怖々入ってみた
そのときになにかに…とりつかれちゃった。
それから帰ってきて悪いことばかり起きる。ほんとに悪いことが、
これはお祓いしなきゃと思ったけどどこにいったらいいかわからな
「もしかするとそれがこんどはうちの師匠にとりついてハゲちゃった
そうか。私を経由して鯉昇師匠のところに行ったのかも。
・「7年ぐらい前の芸協の機関誌に師匠が近くの小学校に行って校庭の
あ、あれはね、学校じゃなくてグラウンド。
今日は28秒できた、とか。
「案外短いですね!」(笑)。
最近はもっとできなくなってきて17秒…
・お客さんからの質問コーナー
「いちばんのしくじりは?」
いろいろあるなぁ。いろいろしくじってるんだよね。
師匠の頭にトースター落としちゃったり。
そのときはおかみさんのほうが激怒した。
あと自分の後輩が二人入って嬉しくて師匠の家の掃除をするのに、
でもうちの師匠がありがたかったのはそれでも破門にせずにおいて
他の師匠だったらきっと破門になってた。
「成金のみなさんは南なん師匠のネタで何が好き?」
水屋の富
徳ちゃん
仲村仲蔵
(鯉八さん、水屋の富を熱く語る)
とにかく南なん師匠がお茶目で気さくで意外にも話好きで、成金メンバーが前のめりになって話を楽
柳若さん「七戸狐」
前に小助六師匠で聞いたことのある噺。
狐に化かされてトホホな男二人が楽しい。
汗だくの熱演。
鯉八さん「長崎」
久しぶりに鯉八さんの聞いたことのない新作を聞くドキドキを味わ
どういう展開をするのか分からずに噺の世界に入り込む楽しさよ。
最初の「今日は蝉がやけにうるさいと思ったら」
旦那の墓の前で妻が、
せっかくの旅行なのに、
このハートウォーミングなような非人間的なような、
やっぱり鯉八さんは面白いなぁ!
5時半開演で終演が9時という長丁場だったけど、