りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳亭小痴楽 勉強会 #14

4/9(木)、らくごカフェで行われた「柳亭小痴楽 勉強会 #14」に行って来た。
小痴楽さんは何回も見ているけれど、二人会や三人会や寄席がほとんど。
そういう時は必ずウケる噺をするからたいてい同じ噺が多いので、違う噺を聴いてみたい!と、勉強会に行ってみた。

・小痴楽「崇徳院
〜仲入り〜
・小痴楽「一目上り」
・小痴楽「浮世床 夢の逢瀬」

昨年のお花見や今年行ったお花見の話や歌丸師匠にいただいた仕事の話や…まくらというか近況報告をだらだらと(笑)。
なるほどー。普段はこういう感じなのかー。
寄席や二人会とかで見ると、イケメンだし天然だしふてぶてしい印象があるけど、こうやって見ると、案外ナイーブな人なんだな、という印象。
でもなんかいいなぁ…。自信がなさそうなことを言っても、とにかく華があるもの。そしてなんか人間が素直っていうか綺麗っていうか魅力があるもの。
歌丸師匠がメロメロになるのもわかるなー。ほんとにかわいい。(←おっさんな感想)

崇徳院
ネタおろしだったのかな。明らかにやり慣れてない感じがありありでご本人も申し訳なさそう(笑)だったんだけど、とてもよかった。
なんか小痴楽さんって口調がすごくちゃんとしてるんだな。はっつぁんの江戸っ子らしい口調、若旦那のなよっとした口調、旦那の下手に出ていても偉そうな口調。そこがとてもしっかりしているので、多少間違えても、もやもやしても全然ちゃんと「落語」なのだ。
好みの問題もあるのかもしれないけど、いいわー。好きだなー。

「一目上り」
崇徳院はすみませんでした。次の噺は大丈夫です」と最近結構やっている「一目上り」。
なんか意味はわかんないけどご隠居の話はためになるし面白いから行って話を聞いて来ようという八さんが小痴楽さんと重なる。だから二人の会話がとても楽しい。前に何かのインタビューで小痴楽さんが「ご隠居と八さんが出てくる噺が好き」と言っていたけど、なんかわかるなー。その面白がってるところが伝わってくるから聞いていてもとても楽しい。

浮世床 夢の逢瀬」
これがまたとても楽しかった。
女にもてた話を鼻の穴を膨らませてする半さんが小痴楽さんと重なる。
こうして考えてみると、小痴楽さんって、与太郎でもあるし八さんや半ちゃんでもあるし若旦那でもあるし…ほんとに存在自体が落語っぽい!それってすごい長所だよね。
そして小痴楽さんって女のひとがとても色っぽい。声は低いし無造作にやるんだけどなんか妙に色気があるんだなー。

3席とても楽しかった。満足。また行こう。