りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家喬太郎みたか勉強会・昼の部

9/28(土)、三鷹市芸術文化センター星のホールで行われた柳家喬太郎みたか勉強会・昼の部に行ってきた。
今回は最前列のど真ん中の席だった。こ、こんなにど真ん中じゃなくても良かったな…どきどき。

・市助「一目上り」
喬太郎「小政の生い立ち」
〜仲入り〜
・正太郎「湯屋番」
喬太郎「猫屏風(小泉八雲作「猫を描いた少年」)」

市助さん「一目上り」。
市助さんはもう何回も見ているのだが、席があまりにも近すぎて一緒に落語をやってるような気持ちになってしまう。ドキドキが伝わってくるようで、思わず「ガンバレ」と心の中で応援。

喬太郎師匠「小政の生い立ち」。
北海道に二泊三日で行ってきましたという話から。旅に行ったら食べ物が楽しみなのだが、地方は店が閉まるのが早い。たいていの店は19時で閉まってしまう。19時に夕飯が食べられることなんてそうそうはないだろうに。
せっかく来たのだが何かうまいものが食べたいと思って稚内の町を一人うろうろ。ようやく見つけたラーメン屋は、ラーメン屋といいながらハンバーグもあればうに丼もある。おかみさんにおすすめを聞いてつぼ鯛を食べたらこれがまあうまいのなんの。でもとにかく巨大で量が多くて最後の方は魚の油でげふ…状態。
面白いなぁと思ったのは次の日に正楽師匠に「昨日の夜は何を食べました?」と聞いたら、正楽師匠は「コンビニ定食」と。多分しょっちゅうコンビニの弁当を食べているから正楽師匠にとってコンビニで買うものはすべて「コンビニ定食」なんだろう。

楽しげに自由にたっぷりまくらをふったあとは「小政の生い立ち」。
これは以前落語教育委員会で聞いてことがある。
かっこいい次郎長親分と、幼さが残るけれどしたたかさものぞかせる小政を魅力たっぷりに。

仲入り後は正太郎さん「湯屋番」。
学校寄席でサインをしたまくらから「湯屋番」。
正太郎さんは初めて見たのだが、オーバーアクションがたい平師匠っぽい。(別に弟子ではないけど)。
結構どっかんどっかんうけていた。

喬太郎師匠「猫屏風(小泉八雲作「猫を描いた少年」)」。
まくらは短めに噺に入った。
お寺で修業をしている小坊主が和尚さんに呼ばれて小言を言われている。手癖が悪いというから盗みデモするのかと思ったらそうではなくいつでも猫の絵を描いている。大変上手なのだけれど、修業中の身の上なのだから修業に専念しなさい。言われた端から手がむずむずしてきて思わずまた猫の絵。
お前は少し反省しなさいと、一人本堂で寝ることになる。
広い本堂で一人で布団にくるまっていると怖くてしょうがない。自分を励ますつもりで本堂中に猫の絵を描いて、あきれた和尚さんに寺を出るように言われてしまう。
しかしそこは優しい和尚さん。昼間は広い世間を見て回りなさい。夜は狭いところで眠りなさい、とアドバイス。

旅を始めた小坊主が見つけたのは大きな寺。ここで厄介になろうと声をかけて入ったが誰もいない。そのうち帰ってくるだろうと待っているのだが誰も戻ってこない。
夜になってきて人気もない寺で一人怖くなった小坊主はまたまた本堂中に猫の絵を描く。描いたところで眠くなってきて、和尚さんの言いつけを思い出して、戸棚の中に入って眠ってしまう。
夜の間にやってきたのがネズミの化物。実はこの寺、このネズミの化物が出るようになって、寺の者は皆食べられてしまい、村の人たちも化物を恐れて寄り付かなくなってしまっていたのだ。

小坊主が寺に入って行くのを見ていた村の人たちが心配して次の朝寺の中に入ってみると、なんとお堂ではネズミの化物の死骸が。
声をかけてみると戸棚から出てきた小坊主。
彼が本堂中に描いた猫たちがネズミを食べてくれていたのであった。

こういうどこか不思議で恐ろしい話は喬太郎師匠にぴったり。
息を詰めて聞いていて、最後はほ〜っとため息。良かった。