りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

神様の伴走者

神様の伴走者 手塚番13+2

神様の伴走者 手塚番13+2

★★★★★

こちらを読んで、面白そう!と思って読んでみたんだけど、いやぁ、これはもう最高に面白かった〜。

前に「レレレの娘」を読んだ時に、いわゆる「手塚番」と呼ばれる編集者たちが家に大勢つめかけて自分の雑誌の原稿をどうにか手に入れようと何日も徹夜をしていたとか、苛立った編集者が手塚治の子どもに当たって息子を池に放り投げたとかいうエピソードを読んで、「ひえーーー信じられないーー」と思ったんだけど、これはもう「ひえーー」なエピソードが満載。

神様を殴っちゃった話や、神様と逃げた話や、もうとにかく今では考えられないようなエピソードが満載で、手塚治にも手塚番にもなりたくねぇ!って思った。
でもこの極限状態でようやく原稿を手にした時にその作品に胸を打たれたと語る編集者にじーんときた…。
確かに彼らは神様の伴走者、だったんだなぁ。そしてそこには利害関係だけではない絆があったんだなぁ、と思う。