女たちの真実
- 作者: ローラリップマン,Laura Lippman,吉澤康子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/02
- メディア: 文庫
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それはありふれた自動車事故だった。加害者の中年女がこう言うまでは。「わたしはベサニー姉妹なの」―30年前、15歳の姉と11歳の妹が忽然と消えた。警察の捜査もむなしく姉妹は見つからず、事件は忘れ去られた―この女は主張どおり行方不明の姉妹の一人なのか?だとしたらいま名乗り出た真意は?不可解な証言の中からやがて哀しくも恐ろしい事実が明らかに…華々しい受賞歴を誇る著者による女たちの秘密の物語。
交通事故を起こし逃げようとした女性が30年前に行方不明になったべサニー姉妹の妹ヘザーだと名乗る。
果たして彼女は本当にヘザーなのか。事件の真相はなんだったのか。そしてなぜ今頃になって名乗り出たのか?
過去と現在、べサニー姉妹、彼女らの両親、事件を追う刑事、さまざまな視点から物語が語られていく。
いかにも私の好きそうな話なんだけど、そして決して面白くないわけではないんだけど、なぜかページがなかなか進まず、ちょっとだるいなぁ…と思いながら読んだ。
登場人物も少ないしわかりにくいわけではないのになんでだろう?
一つにはヘザーを名乗るこの女性が自分勝手で魅力に乏しかったからだと思う。あと、どちらに転んでも、目を背けたくなるような真実が待っていると思っていたからか?
それなりに面白かったけど、それほど好みじゃなかったかな。 以下ネタバレ。
半分ぐらい読んだところで、この女性の正体がわかった。事件の真相はわからなかったけれど、多分これはそういうことなんだろうな、とわかったのだ。
私にわかるくらいだから誰でもわかるのか…。
なんにしても酷い話だ…。
後味が悪くないと書いてる感想もあったけど、私はなんだか納得がいかない…。